「それじゃ、スノウの敵討ちとでも行くか」
 「ええぇぇえええぇえええ!!!???」
 「・・・・・・何だギンタ?」
 「スノウの敵討ちでオメーが行くのかアルヴィス!?」
 「?
  ああ、お前が行きたいのか」
 「じゃねーよ!!
  負けてオメーが敵討ちしてくれんだったら俺負けるぜ今すぐ!!」
 『・・・・・・はい?』
 「よっし負けるからな〜!! 覚悟しとけよチェスの兵隊!!」
 「あ、あのギンタ・・・・・・」
 「ん? 何だよ?」
 「あんさん・・・、ルールわかっとります・・・?」
 「アンタ、ウチのチームのリーダー・・・・・・よねえ?」
 「おお。それが?」
 「だから、
  ――――――リーダーが負けた時点で勝敗数に関わらずチームは敗退だ。お前が負けたらそこで終わりだぞ」
 「えっ、と・・・・・・
  えええぇぇえええぇえええええええええ!!!!!!!!????????」
 「・・・・・・・・・・・・。
  やっぱパーだな」
 ため息をつくアルヴィスではあったが・・・





 ――――――さらにギンタを上回るパーがいた。







ξ     ξ     ξ     ξ     ξ








 「アルヴィスくんが敵討ち!? じゃあ僕今すぐ負けなくっちゃ!!」
 「落ち着いて下さいファントム様!! 我々はそもそも敵同士故アルヴィス殿が敵討ちする理由はどこにもありません!!」
 「そんな事はないさペタ! 愛は利害を超えるんだよ!!」
 「なら尚更―――」
 ごん!
 「・・・・・・実はファントム様、アルヴィス殿に全く愛されていない自覚あるのですか?」
 「さあ何の事だか。
  でも考えてみれば、僕は既にダンナの敵討ちとして彼には狙われていたね。失敗失敗v」
 「すみません。なぜそれで喜べるのか残念ながら私にはわからないのですが・・・」
 「まだまだ人生経験が浅いんだねペタ。『愛憎』っていう言葉を知らないのかい?」
 「それは知っておりますが・・・」
 「そう! 即ち憎しみイコール愛情!! ほ〜ら僕らの間には何の問題もない事が証明されたよ!! 呪いまでかけたから完璧だ!!」
 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
  まあ、それで貴方が満足されるのでしたら構いませんが。
  ―――ところでファントム様。唐突ですがじゃんけんをしませんか?」
 「? 本当に唐突だね。まあいいけど」
 「では―――」
 『じゃ〜んけ〜んポン!!』
 「僕の勝ちだね」
 「そうですね」
 (やはりパーを出されるのですねファントム様・・・・・・)



―――ヤバい。ファントムの馬鹿さ加減に歯止めが効かない・・・!!

































































































ξ     ξ     ξ     ξ     ξ


 という事で本日のメルヘヴン第
32話!! 観ましたか皆様!! あのアルヴィス×スノウ発言(誤)!! オフィシャルはギンタ×スノウじゃなかったのか!? そしてそれ以上に衝撃的だったのがペタ×ファントム(こちらも誤)!! 初めてファントム様が受けに見えました!! お姫様抱っこかよ・・・・・・。
 さて
Web拍手に続きまともな出番を得たペタ。なのに今だに喋り方などを理解していないおかげで大変な事になっています。『様』付けてなかったのね・・・・・・。確かに同じ立場のロランもつけてなかったけどさ・・・。一応敬いの気持ちを表し負けさせてみました。むしろあまりに気の毒だったので負けてあげたようにも見えますが。
 では以上、ギンタが何としてでも勝って2戦すると言った時一緒に観ていた母の発言「リーダーなんだからそもそも負けたら終わりじゃないの?」が元になって生まれた話でした。ナイス突っ込み母☆ そういえばそうですな・・・。

2005.11.6