メルヘヴン、心の底から誤った鑑賞法
〜こんな展開だったらイヤだ〜
ベルが捕らえられた。犯人は、ベルの持つ妖精パワーを利用してアームを発動させようとしているらしい。
そんな事実を、
アルヴィスより先に知る男がいた。
「あv アルヴィスくんお腹鳴ったvv 顔赤くしちゃってか〜わい〜な〜♪
何!? スノウ姫アルヴィスくんに『はいあ〜ん』!? クイーンの娘だからってそんな事が許されていいのか!?
あ! ちみっこ!! よしその果物をスノウ姫にぶつけて―――!!
―――何でそこで逃げる!? 女ならそこはぶつけてケンカ勃発じゃないのか!?
うあ! アルヴィスくんが追っていく! そうかこれが『ケンカに負けて勝負に勝つ』ってヤツか!! くっ・・・!! 敵ながら今回もまた味な真似を・・・!! さすがに伊達にアルヴィスくんとずっといるワケじゃないのか・・・!!
アルヴィスくんも真剣に追っちゃってるし・・・。僕がそんな事しても冷たく『ざまあみろ』とか言い放つだけなのに・・・。しくしく・・・・・・
おや? ちみっこが攫われた。
よーしよーし。どこの誰だか知らないけどよくやった! 君達をぜひチェスに迎えたいよ。
これでもう1人と1匹は離れ離れ。落ち込むアルヴィスくんを僕が慰めて〜・・・vv
って岩!! 岩の分際でなんでこの僕の許可も得ず居場所を教える!? ふふふふふ・・・。そんなに破壊してもらいたいのかな・・・?
あ〜アルヴィスくん辿り着いちゃったし。
あれ? ああなるほど。妖精パワーを使ったアームか。なんでアルヴィスくんならともかく、明らかに何の役にも立たないちみっこなんか攫ったのかと思ったら。『妖精だから』っていう以外結局何の価値もないのか。納得したよ。
じゃあアルヴィスくんもここは有効利用してもらう事に感謝して―――
―――結局助けるんだね? うん。わかってたよ。その君の優しさに僕はノックアウトさ(泣)☆
ああアルヴィスくん・・・。この手のお約束はやられてもすぐに回復しちゃうんだから、分離させただけで安心しないでちゃんとちみっこ回収してあげないと・・・。
・・・ほ〜ら取り返されちゃった。だから言ったのに。まあ、こんな付き合いのいい君もステキだからいいけどねv
ぬあ!! あの雑魚敵雑魚のクセしてアルヴィスくんを笑うなんて!! 許せないなあ・・・。今すぐ抹消だなあ・・・・・・。
あ! アルヴィスくんそんな無茶な手を!! ああ危ない危ない! 先にアーム破壊してちみっこ逃がせばいいのに!! ちゃんとガーディアンも倒さないと気が済まないって言うのかい!? 確かにそれも美学だとは思うけどちゃんと現実見て―――
うあっ・・・・・・!!
くっ・・・! 動かないアルヴィスくんに攻撃なんて・・・!! 卑怯な!!
しかも何発も!? もー見てらんないよ!! アルヴィスくんも苦しそうじゃないか!!
ほらちみっこだってもういいって言ってんだから!! 駄目だよアルヴィスくん!! これ以上喰らったら君が死んじゃう―――!!
――――――っ!!
13トーテムポール!? いつの間に!?
そっか!! 変態中に突っ込んだのか!! それで動かなかったんだね!? さすがアルヴィスくん!! 凄い凄い(ぱちぱち)!!
あ、ちみっこが助かった。ちょっと悔しいけど、アルヴィスくんのあんな笑みが見れるんなら、今日の勝利は君に譲るよちみっこ。アルヴィスくんの身を案じ、自らを犠牲にしようとした君の勇気、見せてもらったよ。さすが僕がライバルと認めただけある。ナイスファイト。
・・・・・・と思ったけどやっぱ頬擦りは許せないなあ。じゃあ次は僕が君を攫ってあげるから、楽しみに待っててね・・・・・・。ふふふふふふふふふふ・・・・・・・・・・・・」
「ファントム様・・・。
―――お暇なら直接アルヴィス殿に会いにいけば良いのでは?」
「あ、いいの?
じゃあ行ってくるねペタvv」
「行ってらっしゃいませ」
・ ・ ・ ・ ・
ファントムがいなくなり、途端静かになった間にて、
ペタは深く深くため息をついた。
「まあ、ストーカー目線で実況中継をやられるよりは直接行かれた方がまだこちらへの被害も少ないですから。
しかしファントム様、
―――ウォーゲーム休みにして、やはり暇だったんですね・・・・・・」
―――Fin
―――ファントムというより、きっとこれはアルFan腐女子の視点なのでしょう。実際私の視点です。
アニメを観られていない方は恐らくわかりにくい展開ですみません。
2006.2.26