メルヘヴン、心の底から誤った鑑賞法
〜こんな展開だったらイヤだ〜





 



 「出でよ! ガーディアンアーム“ボルノ”!!」
 ハメルンが、ガーディアンを呼び出す。力強い腕や獰猛そうな目、そしてハメルンが勝ち誇った笑みを浮かべるところからすると、そこそこに舐められない相手という事か。
 見極め、
 アルヴィスは小さく笑った。
 「たかがビショップ程度相手に、アレを使うのは可哀想過ぎる」
 「舐めるなああああ!!!」
 吠え立て、ハメルンが攻撃を開始した。
 向かって来るボルノを前に、アルヴィスもまた行動を起こす。
 「ウェポンアーム“ガーデス”」
 掲げた手に盾が出現した。見据えるハメルンの顔には失笑が。
 「馬鹿が! その程度の盾でこのボルノが止められ―――おいちょっと待てちょっと待て!!」
 盾を出現させたアルヴィス。しかしながら彼は、なぜかその盾を肩越しに担ぎ上げた。
 嫌な予感がし、ハメルンが必死に止めようとする。が、
 もちろんそれを聞く義理はない。
 「せーのっ!」
 掛け声一発。
 ハメルンの予想通り、アルヴィスはそれをハメルンに向けぶん投げた。
 ガーディアン使用中につき動けないハメルン。普通ならガーディアンに守ってもらえばいいのだろうが・・・
 ・・・・・・アルヴィスの魔力を吸い凶暴化したそれに、『使用者を守る』などという殊勝な考えが残っているはずもない。
 「ぐあっ!?」
 ガーディアンの攻撃すら受け止める盾。もちろん人に向け攻撃すれば、半端な武器以上に立派な武器となる。
 直撃を喰らいハメルンがぶっ倒れる。集中が切れ、ボルノも元のアームに戻った。
 「お前・・・・・・いくらなんでもその攻撃は卑怯だろ・・・・・・」
 息も絶え絶えに訴えるハメルン。
 ―――の顔を、近寄ったアルヴィスはぐしゃりと踏みつけた。
 「人の魔力利用とするヤツに言われる筋合いはない」





 「恐ろしいヤツ・・・・・・」
 「同感・・・・・・」
 動けない相手にとどめ以上の苦痛を与える男アルヴィス。天晴れな精神の持ち主に、ナイト2名は揃って慄いた。



―――Fin

 









 ―――ガーディアンアーム発動中って動けないんですね。となるとロラン
vsアルってめちゃくちゃアルが不利!? ストーンキューブはネイチャーですし、それを囮に13トーテムポール出させてる間に直接攻撃とか・・・!!
 ・・・こういうのはやらせないのがお約束ですかね・・・?

2006.2.26