メルヘヴン、心の底から誤った鑑賞法
〜こんな展開だったらイヤだ〜
ゼピュロスブルームでカルデアに向かう途中で。
ドロシーは神妙な顔で、後ろに跨るギンタに囁いた。
「ギンタ、1つだけ守って欲しい事があるの」
「な・・・何だよドロシー改まって」
「いいから聞いて」
引くギンタをちらりと見て、
「いくら無防備だからって襲っちゃ駄目よギンたんvv」
「何の話だよ!?」
「まったまたあ〜vv
ちょっとは思ったでしょ? 『今なら掴まる振りして後ろから抱き締め放題だ〜vv』ってvv」
「思ってねえよ//!!」
「顔あっかいわよ〜vv そ〜んなギンたんも恥ずかしがらないでvv」
「そ・・・//!! そんなんじゃねーよ!! ドロシーが変な話するから!!」
「でもざ〜んねん。コレ制御に結構集中いんのよね。
一応バッボも助けなきゃいけないし? それ以前にここで落ちたら海だし?
我慢してね〜」
「だからしないって!!」
「あ、代わりに後でいくらでも襲っていいからねvv
きっと今日はバッボの修理でカルデア泊まる事になるでしょうし。部屋隣にしてあげるから、いつでも来ていいわよ。
一晩楽しみましょうね〜ギ・ン・た・んvv」
ぷにぷにvv
「ああもーしねえって言ってんだろ////!!??」
この2人がその後どうなったか、あるいはギンタの操は守られたのか・・・
・・・それは次回のお楽しみvv
・ ・ ・ ・ ・
ついでに。
「ていうか集中いんなら前見ろよドロシー!!」
「大丈夫大丈夫vv こんなトコに障害物ないし。
―――あら? 後ろから何か来たわ」
「ええ!?」
どうやらこんな事をやっている間にペースダウンしていたらしい。風の速さで飛ぶホウキは、いつしかカエル以下の速度となっていた。
「アルヴィス足止め失敗したのかしら。
ちっ。役に立たないわねえ」
「アルヴィスもドロシーには言われたくねえだろーな・・・」
カエルの舌に巻き取られ、ホウキから落ちながらギンタは渾身の悲鳴を上げた。
「ドロシーの馬鹿あああああああ!!!!!!!」
―――Fin
―――ドロシーがいきなりそんな事を言った時、てっきりこんな内容かと思いました。そしてやっぱり、魔力ではビショップクラスのヤツが呼び出したカエル如きに追いつかれるのは、こんな事をやっていたせいだと推奨・・・!! ドロシー姉さんしっかり・・・!!
なお『次回』。来週の放送という意味で、次書くかは未定(内容次第・・・というよりそんなシーンはないでしょう)です。
2006.10.22