The Nightmare
―――記憶喪失烈Presents『本能による「日常生活」の過ごし方』―――
Act4 結論 〜生活マニュアル結果報告〜
「という事で、烈に1日生活させてみたが―――」
生徒会室に集まる生徒会役員+豪とジュン。一同を見渡し、会長間宮は一言こう言った。
「特に何も問題はないため、このままいこうと思う」
『賛成』
「ちょっと待てえええええええええ!!!!!!!!!!!」
「ふむ。反対は豪1人。民主主義の理念に則り、この案は可決で構わないようだな」
「どこがだ!?」
「何か問題があるのか?」
「あるに決まってんだろ!? どーいう結論だよそりゃ!! 記憶戻すために今までやってたんじゃねーのか!? 目的忘れてどーすんだよ!?」
「豪にしては理論的な意見だな」
「豪さんも成長されたのですね」
「よかったな。おかげで烈の負担も少しは減る」
「やっぱりこのままでいいみたいね」
「そーよそーよ。豪!? アンタもこれを機に烈にばっか迷惑かけんの止めなさいよね!!」
「やっぱり問題は解決したみたいだね」
「ち〜〜〜が〜〜〜う〜〜〜だ〜〜〜ろ〜〜〜〜〜〜!!!???」
結局豪を相手に『議論』というのは無駄だったらしい。むしろこの生徒会連中相手にか。
首を振るだけに飽き足らず、手足を振り回し暴れだす豪。そして―――
ご〜〜〜ん
「さて、五月蝿いコイツも静かになった。
じゃ、会議終了っていう事で帰るね。じゃあね」
「またね烈君」
「気をつけて帰れよ」
がらがらぴしゃと扉が開け閉めされ、気絶した豪は烈に引きずられ退場した。
視線を戻し、間宮が結論付けた。
「やはり、何の問題もないようだな」
・ ・ ・ ・ ・
余談として、この時のショックから今度は豪が記憶喪失になったらしい。
何も憶えていない豪に、「同じショックを与えれば〜」と中身入り一斗缶を振り上げる烈を、誰もが微笑ましく見守っていた・・・・・・・・・・・・。
―――悪夢は終わらず
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
というワケで終わりました! やっぱ戻んない!! これはむしろ記憶よ戻れという方に無理がありそうな気もしますが!!
始まりから2年。キリ番話なのにひっじょ〜に遅くなってしまって申し訳ありません!! むう! もしもまだ辛抱強く待たれていらっしゃったならば、本当にお待たせ致しました! これに懲りず、これからもまたよろしくお願いします!!
2005.8.4