百人一首でGo!
〜あらすじ〜
年末年始もお構いなしにキャラを呼び出しては己のために使役する管理人。そして当然の如く今回もまた呼び出された一同。
『正月といえば百人一首大会』などというわからん理論により百人一首をやらされることとなった彼ら彼女らの運命や如何に!?
・・・なお今回の上位入賞者への賞は『好きな相手と初詣』である。
「じゃあ百人一首始めるけどその前に―――ハイ、全員コレ持って」
―――と渡されたのはハエたたき。
『?』
「人数多いから輪になるとかなり広くなるでしょ? 遠くて札が取れない場合はそれで取ってOK」
「・・・・・・さすがにそれは悪くねーか・・・?」
日本の伝統、百人一首。その札をハエたたきで叩けというのは・・・と、(このメンツではまだ常識的な)ヤマトが指摘する。
「まあ気にしないでv ポインタ―で、っていう案もあるんだけどそれじゃつまらないし」
「・・・何が?」
「やっぱ『パーン!!』と叩いて取るのがかるたの醍醐味でしょ!」
「それなら何組かに分けたら?」
更に烈が突っ込む。なかなかにいい突っ込みだ。が・・・
(それじゃつまらないし・・・)
という本音は隠して、管理人が(適当な)理屈を並べた。
「ほら、大勢でやった方が何かと盛り上がるでしょう? それに分けると誰が1位になったか判断し難いし」
反論する隙を与えれば誰がトップだったかで朝まで血みどろの争いが起こる。というわけでやり直しなしの一発勝負に持ち込ませる。
「ふ〜ん。ま、別にいいけど」
どうでも良さそうなリョーマの言葉とともに、百人一首大会の火蓋は切って落とされたのだった!
‖ ‖ ‖ ‖ ‖
そんなこんなで始まった百人一首。自信のなさげな者もいたが、大抵の者は己の勝利を盲信―――もとい確信していた。
(反射神経と動体視力なら自信あり! 皆が手、伸ばす前に取っちゃうよん。そしたら念願のおチビとデート・・・vvvvv)
などと考える菊丸英二もその1人。確かに彼の瞬発力はここに集まる者の中でも群を抜く。それが発揮できれば彼の勝利は実現できるだろう。
―――が、世の中は彼の考えているほど甘くはなかった。
「なにはが―――」
「はい!」
「やへ―――」
「もらった!」
「む―――」
パン!
「にゃんで〜!!?」
隅で頭を抱える英二。その隣でリョーマもお手上げだとばかりにため息をついていた。
百首全て暗記している一般的秀才―――烈・せな・ヤマト・タケル・北斗・不二・手塚・大石・乾・観月・木更津・室町。
最初は知らなかったが企画を聞いてからの僅かな時間で暗記してしまったミハエル・エリス・スバル。
持ち前の勘だけで札に手を伸ばす豪と太一。
そして天性の運のよさで札を当てる千石。
―――詠まれないのだ。札が下の句まで。
これでは瞬発力を発揮する以前の問題である。参加の仕様がない者たちは、それでもとりあえず少しでも取ろうとやっきになっていた。
お手つき、妨害、フライングが相次ぐ中・・・・・・
5時間経過。
「お―――」
「は―――!!」
「させるかー!!」
どすばたっ!
10時間経過。
「あまつ―――」
「はいはい!!」
「ちょっと! 先に僕が見つけたんだよ!?」
どごがたん!!
‖ ‖ ‖ ‖ ‖
15時間―――
「―――ってちょっと待て」
ひたすらヒートアップする中、『それ』に気付いた裕太が手を挙げて静止を掛けた。
「どうしたの、裕太?」
「自信がないからもうギブアップ、とか?」
全く逆の様子で話し掛けてくる不二とリョーマ。その2人の言葉には応えず、裕太は素朴な疑問を口にした。
「なんていうか・・・・・・時間、経ち過ぎてねえか・・・?」
「そういや・・・」
と太一が頷くが生憎と彼は時計をもっていない。
リョーマがクリスマスプレゼントとして不二にもらった懐中時計(笑)を取り出し、文字盤を見て・・・・・・
「・・・・・・・・・・・・」
「どうした、越前?」
「15時間、経ってる・・・・・・」
『はあ・・・・・・?』
首を傾げた一同。読み手兼企画者の管理人を見やると・・・・・・。
「あらもうそんなにたってたの? それはびっくり」
「すごい棒読みなんだけど」
木更津が間髪いれず指摘した。それを認めてなのかそれともしらばっくれるつもりか横を向く管理人。
『・・・・・・・・・・・・』
部屋中に冷たい風が駆け抜ける。
その風から顔を背けるように首を回し、誰もが気付いた。この部屋には窓がない。おかげで光が入らず余計に時間間隔が狂っていたのだ―――もちろん一番の原因は別のところにあるが。
「け、けどホラ、札残ってるじゃない! ちゃんと終わらせなきゃ!!」
管理人が冷や汗を額から流し、必死に話題を逸らす。
「・・・・・・って、なんでまだ残ってんだ?」
太一の疑問は最もである。今まで気にもしていなかったが、取り合いに多少(まあ長くて5分ほどか)時間を要したが、詠むだけならなにせ上の句のみ、それも数文字。1〜2時間あれば終わっているはずだ。なのになぜかまだ畳の上には取られていない札が60枚程度散らばっている。
「実は100枚以上あったりして」
笑う豪の冗談が冗談に聞こえない。
「今・・・何枚持ってる?」
裕太の詰まるような言葉に札を数え始める一同。当然少ない者から数え終わり・・・
「俺2枚しかねー!」
「俺は5枚だな」
「僕は6枚です!」
「にゃ〜! 俺8枚!!」
「俺は・・・10枚」
「俺12枚」
銀河・桃・壇太一・英二・裕太・リョーマがそれぞれ持ち札を見せ合う。
「俺は―――20枚だな」
「あれ大石、にゃんでそんなに少ないの?」
「いや・・・ちょっと呑まれて・・・・・・」
はは、と乾いた笑いを浮かべる大石に英二が疑問符を浮かべる。
「く・・・僕は25枚・・・・・・」
「あれ観月。珍しいね。君がそんなに少ないの」
「〜〜〜!!!
んふっ。いえいえ、どこかの誰かが執拗に僕の妨害を仕掛けてきたもので」
「へ〜。それは災難だったね(にっこり)」
「〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
悔しがる観月ににこにこと笑う(嘲う)不二。彼らを置いてさらに途中結果発表は続く。
「俺は30枚だな」
「珍しいっスね。乾先輩ならもっと取ってそうな気がしたんスけど」
乾の意外な結果に桃が首を傾げた。彼なら間違いなく上位に行くと思っていたのだが・・・・・・。
「なぜかデータによる確率計算と大きくずれたからね」
「・・・? 本当に珍しいっスね」
「まあ大体の理由は判ったけど」
「?」
ここで発表が途切れる。後のメンバーは今だ札を数え続けていた。
その手が止まり・・・・・・
「終わった! 僕135枚!」
『はあ!?』
手を挙げたミハエルの言葉に、既に数え終わっていた者たち(−乾)が声を上げた。当り前だが百人一首は百人が1首ずつ詠んだ訳で、その札は合計100枚である。
「つまりは2セット以上が混在していたわけだ」
戸惑うみんなに乾が解説する。ちなみに彼がデータ取りに失敗した理由は、2セット以上を順番にではなくごちゃ混ぜに使われたからである。実際何度も同じ札を連続で詠む場面があった―――それを確認出来ないうちに当てずっぽうで取られる場合が多かったため気付くのに遅れたが。
「俺は137枚だった・・・・・・」
「あ、じゃあその上が私かな? 139枚」
更に続ける手塚とエリス。
((おいおい・・・・・・))
だんだんこの勝負の怪しさに気付いていき頭を抱える下の者(笑)。
「ならその前は恐らく僕だろう。142枚だ」
「凄いね、スバル!」
「いや・・・そんな事は・・・・・・////」
北斗に誉められ顔を赤く染めるスバル。
「お、んじゃその前―――ってか上か? が俺か。153枚!」
「じゃあその上は?」
「・・・・・・って烈兄貴〜・・・!!」
「なんだようるさいなあ」
「せっかくコレだけやったんだぜ? なんか誉めるとかしねーのかよ?」
「どうせ勘だろ? まあ1位になってたら誉めるくらいはしてやってたけど?」
「そういや1位って誰なんだ?」
「だからそれを今確認してるんだろ? まあもうすぐ出るんじゃないかな?」
豪と烈の兄弟漫才に終止符を打つ烈のその言葉を聞き、千石が盛り上がる。
「って事はもしかして俺が1位!? らっき〜vv 正月そうそうツイてる♪」
「――ちなみに千石さん、何枚でしたか?」
「俺? 172枚vv」
「ああ、俺は175枚です」
「くす。僕も」
「う゛う゛う゛う゛う゛〜〜〜・・・」
一瞬信じた勝利を室町と木更津にあっさり持っていかれ、千石は畳に突っ伏した。
「みんなスゴいな。俺は162枚だった」
「大丈夫だよお兄ちゃん! それだって充分凄いよ!!」
「そうだぞヤマト! ヤマトの敵は俺が取ってやるからな!!」
「何勝手にそんな約束してるの太一さん(にっこり)v」
「少なくともお前には負けてないしな」
「ふ〜〜〜〜〜〜ん・・・・・・」
「へっへっへっへっへっへっへ・・・・・・」
と怪しくなってきた2人は置いておいて。
「さすがにもう残りは少なくなってきたね」
「次は―――」
と、のんびりと談話する不二と烈。
「―――って次もしかして俺か!? 183枚」
「え!?」
「・・・・・・なんだよタケル。その嫌そうな顔・・・」
「僕も同じだった・・・・・・」
「―――じゃあ太一君とタケル君が同じ枚数だった、と」
「くっそ〜〜!! よりによってタケルと―――・・・・・・」
叫びかけていた太一の動きがぴたりと止まる。その後ろには暗黒オーラを纏ったヤマトが指をバキバキと鳴らしており――
「俺の前でタケルの悪口をよく言ったな太一。いい度胸じゃねえか・・・・・・」
「い、いやあの今のはつい勢いで―――!!」
「問答無用! 表に出ろ!!!」
「うぎゃああああああ!!!」
・・・・・・・・・・・・
静かになったところで順位決めを続ける。
「じゃあその上が僕みたい。186枚」
残念。1位取り損ねちゃった、と肩を竦める烈。
「ああ、じゃあ私はその下だったわ。185枚」
苦笑してせなが続ける。
「うげ・・・・・・」
「何かな越前君?」
「別に」
眉を寄せ嫌そうな顔をするリョーマに不二が微笑んだ。
「じゃあ不二が1位?」
「う〜ん。とりあえず僕は193枚取ったけど」
「『とりあえず』?」
「いるんじゃない? まだ『上』が」
『え・・・?』
不二の言葉にきょろきょろとみんなが(特にリョーマが)周りを見回した。名乗る人はもういなさそうだが・・・・・・?
不二と烈が顔を見合わせくつくつと笑う。
2人で肩を叩いて、
「ほら。ちゃんと手を挙げなきゃわからないよ?」
「せっかくトップだったんだから、みんなに言わなきゃ」
「・・・って、え?」
「まさか・・・・・・」
全員の視線が注目する中、北斗がおずおずと手を挙げ、真っ赤な顔で呟いた。
「237枚、でした・・・・・・」
『えええええええ!!!?』
「お前なんでそんなに取ってんだよ!!?」
「え・・・なんかみんな妨害してばっかで札取ろうとしないから取っただけなんだけど・・・・・・」
「ああ、そういえばなんか札取った記憶がないのに次詠まれる事結構あったっけ」
正に意外なダークホース。いかにも取りそうな人にはほぼ全員が目を光らせていたが、彼を注視していた者はいなかった。
「「って兄貴気付いてたんじゃねーのか!?」」
裕太と豪の声がハモる。最初から見捨てられていた者を除きほぼ全員がこの2人の陰湿な妨害に一度は遭っていた。いかにも気の弱そうな彼がそれに耐えられたとは思いにくい。
そんな弟'sの質問に、
「ああ、気付いてなかったよ」
「さっきから枚数一切言わないし、何回も札数えてたからもしかしたら、って思っただけ」
「「はあ・・・・・・」」
あっさり答える兄2人。どうやら先程からの異常なハイテンションでこの2人の注意力もかなりおろそかになっていたらしい。
「じゃあ1位は北斗で決定ね!」
「え・・・。僕がそんな・・・いいのかな・・・?」
声を上げて喜ぶエリスに、北斗が戸惑って周りを見回した。なにせ自分の勝利は周りの激しい蹴落とし合いを免れた結果だ。納得できない人も多いような気が・・・・・・。
「いいんじゃない? もう30枚以上差がついてるし」
「けど札はまだ60枚以上残ってますよ?」
「そうだけどこの人数で1人がその半分以上を取るのは難しいだろうし・・・」
((イヤそんな事ないだろ・・・・・・))
笑顔でこれらの台詞を言う烈と不二にその他全員が心の中で突っ込んだ。他の人ならまだしもこの2人。今までの陰湿な妨害作戦を考えれば残りの札を半分―――どころか全部取るのも簡単だろうに。
などという周りの考えは、もちろん2人もしていたりする。
(ここで不二君と潰しあってもね。51枚差だし、わざわざ不毛な争いに体力使うよりは大人しく引き下がった方がいいかな。どうせ僕が誘わなくてもあいつから行こうって言って来るだろうし)
(44枚差か・・・。ま、初詣なんてわざわざ管理人公認じゃなくても無理矢理越前君連れて行けばいいだけだし)
実のところこの2人は面白そうだったから『頑張った』だけであり(一部例外あり)、賞には興味がなかったりする。
とことん腐った2人である。
が、納得できない者がいるのもまた事実。
「ってちょっと待てよ!! てことは何か!? そもそもこれ札何枚あったんだよ!?」
戻って来たらしいぼろぼろの姿の太一が喚いた。
「そうだよこんなに枚数多くして公平に出来てたとは思えないじゃない!!」
更に続けるタケル。
今回の勝負、最も勝ち負けの影響が大きかったのはこの2人である。なにせ勝てばヤマトと2人っきりで初詣。負ければ1人寂しく家でゴロゴロ。生真面目なヤマトには『賞なんてどうだっていいじゃん』なんて理屈は通用しない。
「ちなみに今回使用された札は現時点でおよそ2600枚だ」
揉めている間に計算し終わったらしく、乾がそう指摘する。
「『現時点』・・・?」
「そういや止めたのは裕太だし、アレがなかったらまだ続けてたわけだよなあ・・・?」
「―――で、キミ一体どういうつもりだったのかなあ・・・?」
に〜っこりと笑うタケルの手が管理人の肩にぽんと置かれた。
「え? いやねえ。私はただみんなが楽しんでたようだから途中で邪魔しちゃ悪いかなあ、と」
「けどここまでちゃんと用意されてた時点で立派に確信犯だよね?」
爽やかな笑顔でいらないことを言う烈。
「へええええええ・・・」
「ほおおおおおお・・・」
「け、けどほら、人数多いし、むしろ100枚こっきりじゃ逆に不公平じゃない?」
「その割には2600枚はさすがに多すぎじゃないかな?」
「時間からしてもう日も暮れてるし、初詣どころじゃないわよねえ?」
不二とせなもまた烈と同じ笑顔で更に火に油を注ぐ。
「・・・だってv」
「どういうことなんだ・・・!!?」
「えとえとそれは〜・・・・・・」
目を泳がせる管理人に迫るタケルと太一。そして・・・・・・
「実は初詣話がちっとも思いつかないから時間稼ぎしたんじゃないっスか?」
「ああ、それだったら笑えるね」
完全に輪の外で、どこから出されたか熱いお茶をすすりつつ室町と木更津が爆弾を投下した。
「へええええええ・・・・・・!!!」
「ほおおおおおお・・・・・・!!!」
「あ゛〜! ちょっと待って!! だからコレには深い事情が・・・!!」
と壁の一方向を指し、
「ああー!?」
「「なんて手に騙されるかぁ!!!」」
管理人の古典的ボケに即座に突っ込む2人。が、
「・・・ってアレ?」
「いねえ・・・」
「―――突っ込んでる間に逃げちまったぞ・・・」
更に冷めた突っ込みをヤマトが入れる。彼が顎で指し示した方角では既に遠く離れた場所でこちらを振り向く管理人が「残念無念また来週〜♪」などとのたまっていたりする。
「ああ〜! それ俺のキメ台詞じゃん!!」
「・・・キメてたんスか?」
「おチビ〜〜〜!!!」
こちらはこちらで盛り上がる英二に冷めた突っ込みを入れるリョーマ。
「何やってんのさ太一さん!!」
「俺のせいかよ!?」
「あなたがくだらないツッコミ入れてるから逃げられたんでしょ!?」
「お前もしっかり入れてただろうが!!
――ってンな子としてる場合じゃねーよ!!」
「早く追わなきゃ!!」
どたばたどたばた!!!!!
‖ ‖ ‖ ‖ ‖
「さて、なんだかようやく落ち着いてきたところで―――」
「落ち着い・・・たか・・・?」
「落ち着いたよ。一応あるべきところには戻って来たってところだね」
「そう・・・ですか・・・・・・?」
今だ管理人を追い続ける太一・タケル、そして豪。実は彼にとっても普段冷たくあしらい、かわし、そしてからかうだけの烈を、しっかりとした理由つきで初詣に誘えるという絶好のチャンスだっだのだ。それをこんな訳のわからない勝負でわけのわからないまま決着がつけられたとあっては文句の1つや2つ、やり直し要求の1つや2つも言いたくなるだろう。
もう自分は関係ないと、すっかり新年会気分のその他一同。せっかく普段会えない(当り前)別ジャンルの人とこうして一緒にいたりするのだ。根回しよく準備されていた料理と飲み物、そしてアルコール(注:全員未成年です)を前にどんちゃん騒ぎをする者、静かにいろいろ自分の苦労などを語らう者等。
それらを前に、すっかり〆に入っていた烈・不二に首を傾げるヤマトと北斗。
「そういうものよ。そうだと思っておけば楽になれるわよ」
更にそこに加わるせなの(一種危ない)一言に、
「・・・まあそうだな」
「・・・そうですね」
頷く2人。自分自身に被害が一切ない分あっさり納得した。
「と、いうわけで、今年もこんな調子で頑張っていきます」
「なんかすっげーうるせえ感じだけど」
「ついでに結構暴走してる感じでもあるけど」
「愛だけは溢れんばかりに―――というかむしろ収まりきらずに溢れ返っているほど込められている(本人談)らしいです。なので」
「今年もまたお越し頂けるととても嬉しく思います」
『これからも宜しくお願いします!!』