テニプリ編1(千石と跡部)
「あっとっべく〜ん!! 俺ってば跡部くんの願い何でも叶えちゃうよ!!」
「ほお・・・・・・」
突拍子のない千石の言葉。しかしながらいちいち首を傾げているようでは今日びコイツの恋人などやってはいられない。
「んじゃよろしく頼むぜ」
「おっけー! んじゃまず何!?」
「まずは荷物持ちだな。おらさっさと持てよ」
「え・・・・・・?」
「んでもって家帰ったら俺の代わりに宿題やっとけよ。ああ、1問でも間違ってやがったら夕飯抜きな。ちゃんと食事前にチェックするからな。
食事したら風呂か。入ってるからその間にベッドメイキングとパジャマの準備しとけよ。寝るのは12時な。起きんのは6時だ。しっかり起こせよ」
「あの、それって〜・・・・・・」
冷や汗を垂らす千石。これではまるで・・・・・・
そんな彼の予想に違わず、
「ああ? てめぇ俺様の下僕になりたいんだろ? しっかり働けよ」
全く疑問を抱いていないらしい跡部は、そう言い切ると千石の返事を待たずに歩き出してしまった。
「・・・・・・・・・・・・。はい」
泣く泣く頷く千石。しかしそれでも(これで跡部くんと1日一vvv)などと喜んでいる辺り、これはこれでいいらしい。
冗談。果たして彼らはどこまで本気で言っていたのだろう・・・?―――By見届け人一同
2004.11.14