天国を見るのは誰だ!?



リョーガの場合―――


佐伯:「リョ〜ガぁ〜vv ケーキ持ってきたぞ〜vv」
リョーガ:「おおお!? 佐伯が俺のためにわざわざ!?
      くくうっ!! 嬉しいぜ!! しかもンなにたくさん!!
      ・・・つーかマジでたくさんだな。ぜってーそれ8等分した成果じゃねえよなあ?」
佐伯:「8不等分した成果だ。みんな俺に譲ってくれたぞ?
    ところでリョーガ、お前俺の事好きだよな?」
リョーガ:「はあ? 当たり前だろンな事」
佐伯:「そんなはっきり言うなよ照れんじゃん・・・//」
リョーガ:「(ををっ!? 佐伯が照れてる!?
      やったぜビバ8万!! 奇跡が起こったぜ!! みんなありがとよ!!)」
 ごすっ!!
リョーガ:「・・・・・・なんでいきなり殴られんだ?」
佐伯:「今何かとてつもなく不快な事が起こったように感じたから」
リョーガ:「ンな事ぁねえだろ。8万打なんぞまさに『ザ★祝い』じゃねえか」
佐伯:「事象は祝いだがお前の思考回路が不快だった」
リョーガ:「ぐっ・・・!! 何であっさりバレてんだ俺の心・・・!!」
佐伯:「それはともかく話を戻してだ。
    好きである以上お前は俺の幸せを望むモンなんだよな?」
リョーガ:「なんつーかまた古風な上に偏った論理だな・・・」
佐伯:「そうか望まないか。じゃあお前とは終りだな。次は白石のトコにでも行くか」
リョーガ:「・・・多分尚更望まれねえと思うぜ? 明らかに自分大好き人間じゃねえかあいつ」
佐伯:「そっか千歳なら望んでくれる」
リョーガ:「ああ、まあ。いっそそっちが正解だろうな」
佐伯:「じゃあそういう事で」
リョーガ:「ンなモン俺が許すとでも思ってんのかああ!? お前は俺のものもとい恋人だろ!?」
佐伯:「代名詞であるにも関わらず『所有物』と言えないそんなお前に乾杯」
リョーガ:「うるせえ!!」
佐伯:「という事で俺の幸せを望む」
リョーガ:「ああもーいいやそれで・・・」
佐伯:「ありがとう!! 大好きだよリョーガ!!
    という事でこのケーキは俺のもの、と」
リョーガ:「何でそーなる!?」
佐伯:「何で? わざわざ訊くのか?
    俺は俺の幸せのためこのケーキをより多く取ろうと頑張った。そしてお前もそれを認めてくれた。
    故にこれは俺のもの、と」
リョーガ:「・・・・・・よく他のメンバーはそんな理論聞かされて8割もお前にやったな」