第5講談:幼馴染間の恋愛模様は?〔対象:もちろんテニプリ4人とその関係者〕

2004.3.1831

 前回を引きずり今回はCP論です。参考などは前回のままです。
 推奨
CPは不二総受け(跡不二・サエ不二・千不二)・跡部受け(せんべ・虎跡)。まあつまるところサエと千石さんが直接絡まない全てですな。
 では
CP論の筈が直接書かず個人個人の特色上げているだけですが、またまたどうぞ。




1.不二は他者依存症のケにあり

 
不二と言えばやはり目立ちますのが弟溺愛ぶり。そして裕太の兄へのコンプレックス。しかし得てして世の中、普段人に依存される人はそれに対し依存するものです(と偏見)。
 弟に対して広い心をもって接する―――というよりこのお兄ちゃん、弟独占したいんじゃなかろうかと思ってみたり。ホラ、だから不二先輩の歌『
the ache of my heartも、裕太が出て行ったってだけであそこまで堪えちゃって(この歌、普通に聴くと不二先輩失恋Songなのですが、聴きようによっては裕太家出直後の歌にもなります)。観月に対してのも裕太の敵討ち(大爆笑)もあるかもしれないが取られた腹いせというのも一部ありそうだ。すっさまじく残虐に攻めましたしね。しかもその後の観月に対する仕打ち(原作やらアニメやらゲームやら、そこらへんのネタには事欠かず)は最早裕太の肩そのものは段々関係なくなってきてるような・・・。むしろ観月虐めることで生きがい感じてません? この人。

 ―――って、話がなぜかユタ不二やら挙句不二×観月やらに及んでますのでこのあたりはこの辺で。ちなみにこう考えると不二
vsリョーマ雨の中の決闘、リョーマと対戦して脱皮(笑)したのは裕太だけではなく不二もではなかろうか。今まで裕太にばかり向いていた目がついにリョーマにも向き出した。ついに人を頼ってではなく自力で動き出した不二先輩。この後彼はどうなるのか・・・・・・ってだからこれじゃリョ不二だよ。どれでもいいけどさ。不二×観月以外。

 そんな精神的に弱そうな(余談だが
S.H!で彼のメンタルは本気で低い。2で改善されたのは、周りみんなに災厄撒き散らしまくって吹っ切れたからではなかろうかと)彼について語り出すと切りがなさげどころか、なんだかこのままのノリだと最終的に塚不二とかまでぶっ飛んでいきそうですので次へGo



2.跡部と佐伯は『お兄ちゃん気質』だ

 跡部といえば俺様ゴーイングマイウェイ野郎。歯向かう奴は容赦なく潰しひたすら己を貫くワガママ男―――と見せかけ実は『下』に甘い。年下という意味ではなく(そりゃそうだ。だったらまずリョーマに甘くなる)、厳密には自分の配下に置いた者、もしくは置けそうだと思った者に対して。
 ラブプリにて真価を発揮するそれ。対裕太・杏・鳳そして何よりジローと他の人との跡部の態度の違い! ジロー除く3人なんてわざわざ練習相手してあげちゃうんだよ!? 宍戸相手もさりげにふざけてたりするところから(開口一発「よお、大馬鹿」とか言っちゃうんだよこの人!)、けっこーそこらにはフランクだ。さらに問題のジローに至っては、もー甘い甘い!! ひたすら甘やかして挙句ジローに手玉に取られてます。そしてこれらは動物にも及ぶらしい。キスプリの中で対太一戦で発揮された跡部の動物愛は凄まじいものだっただろう。対人間と全然口調違うじゃん!
 そんな跡部ですが、帝王の貫禄とかそこら辺よりもーここまでくると単純に『お兄ちゃん根性』あるいは『世話女房』といった方が早そうです。普段はガミガミ叱るけど肝心なところで甘い。最終的には子どものワガママに応じるだろう。実のところこのようなタイプはあまり親には向いていないだろうが、そんな彼の『甘さ』というか『優しさ』を知っているから割とみんな(氷帝陣は)素直に跡部に従うのではないか、と。

 次いでサエ。普段の爽やかっぷりもそうですが、ラブプリでの対樹・葵(その他の六角メンバーとはソフトが違うため遭遇できず)、そして裕太との会話、さらに
S.H!2より裕太への一言。こりゃ何ですかいなアンタ教育番組に出てくる歌のお兄さんですか的な事になってます。六角って『アットホームな感じ』と全般的に言われちゃいるが、部員を兄弟だとすると間違いなく長男がバネさんで次男がサエだ。さすが副部長。器がデカイぞ。
 しかしそんな彼も試合となると一変。残虐さ剥き出しで容赦なく相手潰します。このように二面性を持つ彼は、跡部と対照的に普段は優しいけどいざという時厳しいタイプかと。
 一般的イメージに基づいた区別により、跡部を『母親(いや上じゃ女房じゃなかった・・・?)』とするとサエは『父親』か。不二のような依存症タイプには一見普段優しくしてくれるサエの方が向いていそうだが、いざという時の突き放しに弱い彼には跡部のような存在も必要でしょう。近くにいたからという問題のみではなく、裕太が出て行った時落ち込む不二を最も慰めていたのは跡部だと思う。
 そしてサエはむしろ裕太にルドルフ行きを推奨したと思う。裕太がルドルフ行く際、少なくとも家族には最低限(費用とか)は言っただろうが相談はしただろうか? 1番彼が相談しやすい相手がサエだったのではなかろうかと。そしてサエは「裕太君の好きなようにしてごらんよ」とかほざきながらその実裕太と不二を切り離すのが目的だった・・・・・・としたらうわあ、サエってば真っ黒〜。でもまあ、白黒関係なしにサエなら推奨しただろう。なにせその方が裕太のためになるわけだし。
 ちなみにサエは他人切り捨てタイプ的言い方しましたが、跡部は相手の気持ちを汲み取る(相手の中に入る)タイプ、サエは第三者視点で見れる(相手を外から見る)タイプかな〜。だから裕太家出劇でも跡部はひたすら不二の味方につき、サエは互いの視点から見てどれが一番いいか判断した、といった感じで。いやだからなんで違う人の話題でここまで盛り上がる?


 しかしもうちょっと盛り上がる事を許させてもらえば六角と氷帝、どちらも対ルドルフ戦をやったわけですが、サエがもし裕太ではなく直接観月に当たっていたら、そして氷帝が青学より先に当たっていたら――――――観月の運命はさらに酷いものになりそうだ。2人にとっては不二と同時に裕太も『弟』的存在だろう。


 そんな感じで不二には両方必要かな、と。ちなみにたとえ
CPが片方の時も、もう片方もしっかりお兄ちゃんとしての位置はキープしております。



3.跡部は一体どこで気を抜くのか

 さて跡部、『外』に対してはひたすら俺様、『中の下』に対してはお兄ちゃん。
 では彼はいつもこのままなのか。それってひたすらに疲れないか? 誰かに甘えたりとかそこらへんってないのか? 外からは敵とみなされまくり、下からは頼られ放題。いつかは絶対折れそうだ。

 ―――抜けていますね1つ。『中』だけど自分と同じかあるいは上の存在に対し。
 甘えるというか多分お兄ちゃんやってる時にもそれ相応に気は抜いているのだろうけど、榊へのさりげな従順っぷりを考えると意外と彼も上の存在って求めてるんじゃなかろうかと。
 上、というか・・・やっぱ自分と同じところに立ってくれそうな、あるいは自分が兄として面倒を見る必要のない存在。そういうのを求めると結論は手塚になるんだけどね。お互い本気で求め合える存在。ただ何かを与えるだけでなく逆に貰うだけでなく。だから塚跡にハマった。ちなみに跡塚でない理由は上のとおり。甘えるっつーかなんつーかで。
 さてしかし塚跡で極論を出すとやはりここで会話が終わるため、もうちょっと前に戻りまして。

 甘える跡部―――と書くとそれこそひたすらに違和感を生みますが、いや別にそれこそ『バレンタイン・キッス』のノリで何かやれというわけではないので悪しからずというかむしろご安心を。
 大体結局のところ跡部が好きなのは『お兄ちゃん』の立場の時ではないか、と突き詰めるのが跡不二そしてジロ跡。特に不二とジローは面倒見まくる中で跡部も安心したりしそうだ。

 そして逆に跡部が面倒見られるのが虎跡と忍跡。サエと忍足に対しては跡部はむしろ『弟』となりそうだ。他の人だと「しょうがねえなあ」と最終的に跡部が認めてやるワガママも、2人相手には絶対譲らず。
 忍足ならむしろ「仕方あらへんなあ」とこっちが妥協。
 そしてサエ相手なら・・・・・・絶対お互い一歩も引かないで、最終的に他の人が止めに入るまで争い続けるかと。そんな争いばっかの中で跡部は時折自分の思ってることとか悩みとかぽつぽつ言ったりしそうだ。総じて跡部とサエの2人はタッグを組ませると最高に強いと思う。ただし何か割を喰うのは9割以上跡部になるだろうが。


 
ちなみにそんな跡部、私的イメージでは人の前では寝られない。『お兄ちゃん』は人には情けない場面は見せてはいけません。最も隙だらけになる睡眠中などもっての他。
 そんな彼だからこそ逆にサエと忍足の前では寝そうだ。ひたすらくこけっと爆睡。そしてサエは本気で天然お兄さんですからそんな跡部も楽々受け持ちます。さらに他人に深く入り込み過ぎないからその時々での対処の仕方が様々になるかと。跡部ってどんなに落ち込んだりとかしても、絶対他人をその中には入れたくないような。そんなこんなで跡部が本気で問題抱えてたり落ち込んでたり腐ってたりしたときは、みんなサエに頼るのではなかろうかと。ああ、ちなみにサエはひたすらお兄さんで疲れないのか―――彼は逆に誰かに頼る事に1番ストレスを感じそうだ。人に情けないところもいっぱい見せるし気も許すけど絶対主導権は人には明け渡さないだろう。

 そして今回話題には出しませんでしたが、他の氷帝メンバーもそんな跡部の性格はよくわかっているのではないかと。だからお兄ちゃんしたいときはそのままさせる。落ち込んだりした時は放っておく。そんな感じ。

 そういやラストに1つ。跡部の『お兄ちゃん』根性は従順な弟を持った時―――全く発揮されないと思う。それこそ氷帝レギュラーやら不二やらそこいらのように、逆らいまくる一筋縄ではいかない奴等を相手にするとき一番生きがいを感じるんじゃなかろうかと。なにせそういうのをねじ伏せて
Topに立つのが大好きな彼。ほら、互角だった手塚との試合における彼の生き生きとした様を見ると、彼が求めるのは絶対従順な弟ではなかろう。



4.千石さんの『食わせ者』について語ろう

 千石さんといえば『トリッキー千石』だから違うって。いやいやしかし最近本気で『ラッキー千石』よりこっちの方が合ってるような気がしてたまらん。
 一見ただのヘラヘラ男。しかし桃やら神尾やらと試合をすると相手のお株は片っ端っから奪い、足ケイレンさせた桃、疲れ果てた神尾にも情けは一切かけず(まあ実のところスポーツマンとしてはそっちの方がいいような気もするのですが。せっかく頑張ってるのに同情で手加減されて勝ったなんていったら屈辱極まりないだろう)、そしてそれら全てを笑顔のまんまこなしちゃったりする辺り、サエを黒だと評する人は絶対千石さんも黒だというと思う。さらにラブプリにて、幸村と切原前に笑顔のまんま「どうせ両方潰すんだしどっちからでもいいよ?」的発言をしちゃったりする黒さ全開の人。ちなみにこの会話はもー千石さんめちゃめちゃかっこ良いです!!

 日々そんな多重性を持つ彼ならば、用心深かったり侮れなかったりする不二と互角に争うのも夢ではなかろう。
 さらに跡部の絶対外部に気を許さない性格も、ひたすら騒いだりなんだりしていつの間にか解いてそうだ。さらに中に入ってしまえば的確に跡部の『弱さ』も掴むだろう。跡部の弱さ―――『お兄ちゃん』でありたいから弟がいなくなるのが怖い。不二とも通じたこの感覚かと。だからこそ私は千石→跡部→不二の展開が好きだったり。離れていく・・・まあこの場合の不二は不二リョかユタ不二かどっちにいってもいいけど・・・不二に、彼の幸せのためにと追っていけない跡部。慰めるフリしてその隙をついて千石が横からかっさらい。ただし千石は跡部の弱さを掴みもするけど、自分でそれを絶対どうにかしようというこだわりはなさそうだ。それこそ場合によっては上で説明したとおりサエにも頼るだろう。
 自分に出来る事と出来ない事、1番区別がついていそうなのはサエと千石さんだろう。そして出来ない事はさっさと諦める思い切りのよさ、つまりは大人さを持っているのもそうだろうが、逆に出来そうな事に対しては徹底して攻めそうだ。それこそ跡部とは対照的に、好きな相手が誰を思っていようが絶対自分の方へと落とす。だからこそ今までの話のように、2人は誰かを落とすのに残虐極まりない手だろうが相手をひたすら不幸にしようが構わずやりそうだ。『頭の回転が速く、標的に対し微塵も哀れみを持たず目的に応じては最も残虐な手段をためらいなく取る』。この1フレーズが最も私の中における2人のイメージそのものです。

 はい、唯一4人の中で千石さんとサエが絡まないワケ。怖いですこの2人絡ませると。何やるかわかりません。













 さて幼馴染関連でいろいろ語ってみて、そして空いた期間に【境界線越え】という千不二話を書いて思う事―――この語り意味なかったわ(爆)。
 いえつまりですね、幼馴染4人、
CP作るの無理です。サエ不二&せんべもしくは千不二&虎跡にすると互いが絡まない。跡不二にするとサエと千石さんが絡まない。強いて言えば千不二とお兄ちゃんsの乱入、もしくはそれこそ不二リョとその他3人の乱入でしょうか。ついでに虎跡最近好きですが、この2人はあえてというかわざわざというかくっつかずとも、それこそ『兄弟』のままで充分OKといった感じですな。それこそせんべ話【Sheep Deep Sleeping】における跡部と佐伯の関係そのままで。
 では、前回に引き続き長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。