全国大会が終わり、
 東京に集まった一同はそれぞれの地へと帰る―――前に。



 『東京見物したい〜〜〜〜〜〜!!!!!!』



 ・・・・・・そんなワケで、希望者+案内人で東京見物をする事になった。







府民県民の皆様ごめんなさい








 人数が多かったので数班に分かれた。分かれ方はくじ引きでだった。そこには何の作為も意図もない。・・・筈だった。
 「・・・・・・で、何かなこの偏り?」
 「何か問題あるか?」
 「別にないでっしゃろ?」
 「見てー! 見てー! アレとかコレとかソレとか早よう!!」
 「まあまあ金ちゃん落ち着くばい」
 「んじゃさっさとしろよ案内人」
 「今日はよろしくな、千石」
 などなどと言ってくる一同に、案内人こと千石は頭を抱えてうずくまった。右から見回す。どちらから見ても同じなのだが、とりあえず台詞を言った順に。
 千葉六角の佐伯、神奈川立海大付属の仁王、大阪四天宝寺の金太郎、同じく四天宝寺かつ元九州在住の千歳、沖縄比嘉の甲斐、そして再び立海の幸村。ああ確かに『東京』以外の人間たちだ。せっかく来たのだし東京見物しようと思ってもまあ無理はないか。
 立ち直って、
 「2つ訊いていいかな?
  甲斐くんと千歳くんって対戦相手決めた時も東京来たよね?」
 「そん時すぐ帰ったからな」
 「見物なんてしとるヒマなかったとよ」
 「うん納得。じゃあもうひとつ訊くけど、幸村くんとサエくんって元東京在住だよね?」
 「住んでても見物なんてした事なかったからな」
 「慣れたヤツの案内だったらまた何か違うかもしれないだろ?」
 「・・・・・・つまり全員意地でもやる、と?」
 『もちろん』
 疑い0%で頷かれた。
 頷き返し、
 「んじゃ俺用事思い出したから」
 『待てよ東京都民』
 手を振り去りかけたところを強制的に止められた。
 肩にぐいぐい食い込む手らに。
 決して逃れられない運命に。
 千石はただただ深いため息をつくしかなかった。
 「・・・・・・じゃあ行こっか」
 『おー!!』







・     ・     ・     ・     ・








1箇所目:秋葉原
 「また濃いところからスタートじゃのう」
 「そーなん?」
 「秋葉いうたら別名オタクの溜まり場とね」
 「で? またなんで秋葉原なんだい? 佐伯」
 「東京っていったら買い物だろ? せっかく来たんだし、安いモン買わなきゃ」
 「い゙!?」
 「・・・どうした千石。樺地の真似か?」
 「いやそうじゃなくってさ・・・。
  珍しいね、サエくんが買い物なんて」
 「ああ、臨時収入が入ったんだ。今の内にな」
 「ちょっと待て佐伯。お前それまさか俺から『オジイの見舞いに』とかいって巻き上げた慰謝料じゃねえだろうなあ・・・!?」
 「気にするなよ細かい事はv」
 「普通気にするだろーが細かくねえぐはっ!?」
 「さあ行くぞv」



 特に反対者もないようなので秋葉原に来た一行。遠距離旅行と全国の重圧で疲労していたらしい甲斐は、買い物に興味はないという幸村と共に喫茶店においてきて。
 「お? ならお前は買い物に興味あるとね? 仁王」
 「欲しいモンがあるとよ。そういうお前は?」
 「俺は金ちゃんのお守りばい。目さ離すとどこ行くかわからんけえ」
 「ひっでーよ千歳え! 俺別に迷ったりせん―――おおアレすっげー!!」
 「そうやって迷うんじゃよ金ちゃん。
  ところで話戻すとして、お前何買うんと?」
 「コピーガード無効用ビデオデッキじゃ」
 「違法ですそれは立派に」
 「柳生が最近欲しがっとってのう。パートナーとしては相方の願いは叶えんと」
 「ええ!? 紳士が!? 何あったのさ立海!?」
 「こないだ俺ん貸したビデオ変なガードかかっとってよう見えん言うんじゃ。デッキもビデオも古いから綺麗に撮れんだけなんじゃがな」
 「言ってあげようよそう!!」






2個所目:東京タワー
 「俺通天閣より高いトコ上った事ないんよ! せやから東京来たら東京タワーめっちゃ行ってみたかったんよ!! なあ、ダメ?」
 「ええんじゃなか? ようやっと東京見物らしなってきたし」
 「あれ? 今まで違ったっけ?」
 「お前のせいでな・・・・・・」



 そんなこんなでやってきました東京タワー。丁度夏休みということで正面にあるエレベーターには行列が出来ており、そしてその周りにある・・・・・・。
 見えたもの2つに、千石と仁王が目を細めた。気付きながら、千歳も特に何も言わない。
 「あ、そうそう金太郎くん。最初に言っておくけど、小銭用意しといてね」
 「ん? 何でや?」
 「見てみんしゃい。そこにエレベーターと階段見えるでっしゃろ? エレベーター乗るんには金がいるんじゃ。ないと上行けん」
 『ええっ!?』
 「・・・・・・で、何驚いてるのかな? サエくん、甲斐くん」
 「そんな!!! 金いるなんて一言も聞いてないぞ!? なんで最初に言ってくれなかったんだよ!? 言ってくれたらちょっとは余らせといたのに!!」
 「だからお前それ俺の金だろーが!! しかも全額使ったのかよ!? 俺なんてお前に搾り取られたおかげで帰りの交通費しかねえんだぞ!?」
 「あ! ちょっと待て!! 『エレベーターには金がいる』んだな? って事は階段はタダなんだな!? よし行くぞ甲斐!!」
 「がってんぐぁー!! ってお前が指揮してんじゃねえよ!!」
 「あ、ちょっと待って2人とも・・・・・・」
 どばだだだだだだだ・・・・・・
 「よーしんじゃ俺も行ってくっか!! 負けんでえ佐伯!! 甲斐!!」
 「ねえ、あの・・・・・・」
 「金ちゃん。頑張るばい」
 「ええ!? 千歳くんまで!?」
 ずだだだだだだだだ・・・・・・
 「じゃあ俺は疲れるの嫌だからエレベーター並ぶよ。特に金使ってないし」
 「あのちょっと幸村くん、せめて君くらいは突っ込んで・・・・・・」
 「何がだい?」
 「お前はどっち行くとね、千石。俺もエレベーター並ぶと」
 「もしかして仁王くん・・・。君も本気で取ってた・・・・・・?」
 「違うと?」
 「・・・・・・・・・・・・すみません。行ってください」



 その後何事もなく展望台集合。ぜーはーぜーはーさすがに疲れたらしい4名としれっとした2名を見て、
 「やべ・・・。なんかマジで楽しくなってきた・・・・・・」
 千石は額の汗を拭きつつそんな事を呟いた。






3個所目:東京といえば1
 「東京っつったら有名人! 適当に歩いてるとよくぶつかるっていう!!」
 「それホントなん甲斐!? 俺も会いたいわ!! でもってみんなに自慢したいわ!!」
 「そ・・・それはそれで凄い誤解と偏見だなあ・・・・・・」
 「それじゃあさっそく行ってみようか」



 そんなこんなで、とりあえず誰かはいそうな渋谷から池袋の辺りなどを見て回った。途中でかの有名なアルタ前など通ってみたりすると、たとえ直接会えなかったとしてもみんな満足するだろう。そう思ったのだが・・・・・・
 本日は自分のラッキーによりなのかそれともせっかく見物に来た一同の事を神が見ていてくれたのか、なぜだか常にはない割合で本当に有名人と遭遇していた。
 が・・・





 「あ! あややだ!!」
 しーん・・・



 「あれ? あそこにいんのモー娘。じゃん? めっずらしいなあみんな揃って」
 しーん・・・・・・



 「そこで路上ライブやってんのってもしかして
nobodyknows+? あ〜やっぱ人気だねえ」
 しーん・・・・・・・・・・・・



 「ちなみにそこにさりげにドラドラが歩いてんだけど」
 しーん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





 「―――あ! 座布団運びの山田くん!!」
 『ええっ!!??』
 「・・・ちょっと質問。君ら『有名人』って一体誰想定してたの?」
 「誰、って・・・・・・・・・・・・」
 問われ、
 全員で黙り込んだ。
 1分ほど沈黙が続き・・・・・・
 「・・・・・・誰がいたっけ最近?」
 「そういや最近テレビ観た記憶が・・・」
 「毎日部活三昧やしなあ・・・」
 「笑点は毎週かかさず見ちょるんじゃけどなあ・・・」
 「そっからあるあるまで位ばい。毎週観とんは。後朝のニュース」
 ・・・・・・つまり毎日部活に学校に忙しく、帰っても疲れて寝るだけの一同が、娯楽の象徴たるテレビなどそうそう観れるわけがないのだ。唯一皆が反応した笑点は日曜夜の番組。休日の練習は大抵朝からあり夕方早目に切り上げられる。それなら夕食時などに観る事が出来るというワケだ。
 ちなみに・・・
 「ついでにこれはこれで誤解と偏見だけどさ、
  ―――幸村くん、君病院でヒマな時ってテレビ観なかったの?」
 「観てたぞ? だから反応したじゃないかお前の声に合わせて」
 「わかりにくいから!! 反応示したいんならせめて声出して!!」






4個所目:『都会』のイメージ
 「あと東京いうたら・・・・・・ナンパかのう」
 『は・・・・・・?』
 「そうばいね。大阪で曰くのカラス族みたいな感じで。東京ではどんな感じか見てみたいとね」
 『・・・・・・・・・・・・』
 言葉自体は納得できた。言っているのが仁王と千歳などという、もの凄くソレとかけ離れた感のある2人でなければ。
 「・・・・・・ま、いっか」
 頬を掻いてあっさり承諾する千石。なんだかもう何をもってして『東京見物』というのか完全不明になったが、まあみんなが納得するのならそれでいいのだろう。それに・・・
 (このメンツなら十分オッケーって感じだしねえ)
 タイプは違うが全員魅力はばっちり(自画自賛含む)。このメンツなら、わざわざ見物などせずともそこらを1時間もうろつけば全員十分体験学習が出来るだろう。現に今も何人もの女性がちらちらとこちらを見ている。
 (これは・・・思わぬところでラッキー♪)





 5分後。
 「あ、あの、今よろしいですか・・・?」
 「ああ悪い。献血なら2週間前しちまった」



 7分後。
 「すみません。少しお時間・・・・・・」
 「断るよ。俺無宗教だから」



 
11分後。
 「ねえ僕、可愛いわね。お姉さんが何でもおごってあげるv」
 「え!? それマジ―――!!」
 「駄目ばいよ金ちゃん。そういうのが誘拐の常套手段とね」



 
14分後。
 「もしよろしければお名前を・・・」
 「立海大付属中3年テニス部所属、柳生比呂士じゃ。ピヨ」
 「柳生に怒られるよ」



 
16分後。
 「君凄いかっこいいわね。スタイルも抜群だし。どう? モデルにでも―――」
 「そうやって超音波皺取り買わせんは女だけ思とったとね」



 
19分後。
 「あの、どうですか? そこでお茶でも一杯・・・」
 「お茶? 奢ってくれんのか!?」
 「・・・いやサエくん。そういう時普通奢るのは男の方」
 「なら不可」





 「なかなか遭遇出来ないものだな」
 「何が悪いんじゃろ?」
 首を傾げる一同に、
 千石は止まないため息の延長として呟いた。
 「もしかして訊くけどさあ、
  ・・・・・・みんな、『逆ナン』って言葉・・・知らない?」
 「馬鹿にすんなや!! 知っとるわそん位!! 『逆』なんやからつまりナンパされへんヤツのこっちゃろ!?」
 「馬鹿だろお前。『逆』にナンパすんだからつまり男同士あるいは女同士でする事だろ?」
 「いやお前も馬鹿だろ。『ナンパ』の逆なんだからきっと相手の了承を得ずに連れ出す事、即ち誘拐だろ」
 『ああなるほど』
 「ごめんサエくん。今君が一番馬鹿だと思った」
 「そうかな? 男性同士女性同士も各国法律で認め始められている以上そっちをナンパしたところで普通だろ? 『逆』じゃない。俺は甲斐を推すけどな」
 「俺は金太郎だと思うとね。『逆』じゃったらナンパされないんじゃのうてナンパしない奴の事じゃろ」
 「金ちゃんは馬鹿じゃなかとよ。相手の了承なしじゃったら強姦その他諸々も入るばい。俺も佐伯に1票じゃ」
 「じゃあ栄えある馬鹿グランプリ優勝は佐伯という事で」
 『おめでとー!』
 「サンキュー。でもこれって栄えあんのか?」
 「ていうかそれ以前の問題で論点むちゃくちゃずれてるから。
  ところでもしかしてそういう事平気で思っちゃうみんなって、喫茶店入ってコーヒー飲むのが不良とか思っちゃったりする世代?」
 「不良以下だろ。そういうところで出るコーヒーってよっぽどのものじゃない限り1杯数円だろ? それにいくらかけてんだよ。元取ろうと思ったら最低
100杯はお代わりしないと駄目なんだぞ?」
 「そーなん!? うわ俺めっちゃ勿体無い事しとったわ!!」
 「次からはコーヒー以外頼みんしゃい」
 「で!? コーヒー以外で高いのってか一番元取れんのってどれなんだ!?」
 「他のはどれも大抵お代わり出来ないから何ともいえないけど強いて言えば・・・・・・」
 「いやだから壮大に話題ずれてるよ?」
 「最初にずらしたのはお前だろ千石?」
 「静かな突っ込みありがとう幸村くん。もう忘れてるだろうけど一応正解言っとくと、『逆ナン』って女性から男性にするナンパの事ね」
 ぽん。
 『おお!!』
 「・・・・・・ねえごめん。馬鹿グランプリは全員優勝だと思うよ。
  つまりさっき君らがされてたのが『逆ナン』ね」
 「献血の誘いじゃなかったのか?」
 「新手の宗教勧誘かと思ってたよ」
 「誘拐犯やなかったやん千歳!!」
 「やっぱ個人情報は大事じゃからのう。簡単にバラしたらあかんじゃろ」
 「キャッチ商法じゃなかったとね。残念じゃ」
 「ちっ。やっぱついてってたら奢ってもらえてたんじゃん『逆』だったら」
 「・・・・・・・・・・・・。
  すっげー思うんだけどさ、
  ―――これって住んでる地域差とかいうより・・・・・・個人差だよ、ね?」






5個所目:東京といえば2
 「じゃあ東京見物もラストになったところで、
  鳳を飾るのはやっぱココっしょ!!」
 「ここ、って・・・・・・」
 「跡部家じゃのう・・・」
 「そう! 跡部くんっていったら実力はともかく知名度じゃ東京
No.1!!」
 「そら、まあ確かに・・・」
 「―――誰が『実力はともかく』だ!!」
 どがしゃあっ!!
 「うおあっ!!??」
 門前にての会話。外開きの扉がいきなり猛烈な勢いで開き、前で案内していた千石が綺麗に吹っ飛ばされた。
 吹っ飛ばして現れたのは・・・
 「・・・まあ当たり前の話お前だよなあ、景吾」
 「何やってやがるてめぇらは人ん家の門前で」
 「しかも人の不幸話を?」
 「幸村てめぇ・・・・・・!!」
 クックック・・・・・・・・・どすごすすかっ。
 笑いを噛み殺し殴られる甲斐と金太郎。そして避ける佐伯。ついでに笑いは心の中に留めておいた仁王と千歳。
 ようやく(様々な場所から)戻ってきた千石が話題に加わった。
 「今みんなを東京案内しててね、やっぱ東京の名所って言ったらココっしょ、って思って」
 「ほお・・・。ま、いーんじゃねえの?」
 自分が選ばれ気をよくしたらしい。招き入れられる。
 家の外・中の様子はまあいいとして、でもって甲斐と金太郎がいちいち止まって悲鳴を上げるのを2人の面倒見となった千歳が促したり、こそこそ何かしようとする佐伯を跡部が蹴って止めたりするのもまたいいとして。
 「んで? 東京案内だと?」
 「そうそう。東京都民代表その1として俺が案内してんだけど、跡部くんオススメポイントない?」
 「両国とか浅草とかか?」
 「うわいきなり普通にポイント出されたね」
 「しかも庶民にも嬉しい感じのポイントだな」
 「んじゃテニスプレイヤー同士の集いなんだから中学めぐりとかすりゃいいんじゃねえのか?」
 「それの最たるポイントがここじゃからのう」
 「どーいう意味だ!!
  ・・・つーかそもそもコイツが案内でまともに成り立ってんのか?」
 「全く成り立ってなか」
 「え!? ちょっと酷ッ!! 成り立ってないのはみんなの責任じゃないの!?」
 「というわけでどこかないか? 跡部」
 「さらっと流されたし!!」
 「どこか、なあ・・・・・・。



  ―――どこもねえだろ」



 『え・・・・・・?』
 「お前ら観光とかしてえんなら素直に観光名所行って来いよ。手近なトコでハワイとかグアムとかか? あの辺りなら日本人も多いし日本語通じるから普通にいけんだろ? 今流行の韓国とかもいいだろーし、もうちっと遠出してえんならヨーロッパ巡りとか―――」
 どすがすがすげすがす・・・・・・








・     ・     ・     ・     ・








 「つまり結論として、一番の非常識人は東京都民だった、と」
 「ちょちょちょちょ〜っと待って!? さっき結論として地域差じゃなくて個人差だったって話になったはずじゃ!!」
 「そうじゃのう。東京都民で決定じゃな」
 「すっげーなあ東京」
 「東京舐めたらあかんねんな」
 「驚きばい」
 「ねえだからみんな!! 冗談だよね!? ね!? ね!?」
 「それにしても、
  ―――実に有意義な『東京見物』だったよ。ありがとうな、千石」
 「それじゃ、堪能したところで帰るか」
 『ばいば〜い!!』
 「み〜んな〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!」



―――Fin














・     ・     ・     ・     ・

 うむ。何より失礼だったのは東京都民の方々に対してだったような気がします。しっかし今時ンなおのぼりさんがいたら逆に怖いよ・・・。
 さてなんとなくこんなメンツを集めてみました。集めた結果・・・・・・楽しいなあこのメンツというかサエ・甲斐・金太郎の馬鹿トーク。やべえ。サエと金太郎はともかく(そうか?)いつから私の中で甲斐はここまで馬鹿キャラになったんだ(初登場時からです)・・・。絡むとサエまで馬鹿化していく・・・。対跡部でのひたすらからかいまくるのとはまた一味違った感じでいいなあ・・・。

2005.1.30