シーン3 足くじいたって・・・・・・

 障害物リレーラストにて、手塚をかばって跡部が足をくじくのですよ。その割に出血してた膝は無視ですかといった感じですが、というか急激な方向転換で足くじくならまずテニスの試合中大変だろうにと思うのですが、
 話では倒れた跡部に手塚が肩を貸して2人でゴールです。しかしキラキラ光る2人を見ているとむしろこうなるかと思っていました。



 手塚の上に覆い被さる跡部。体を張って手塚を救った彼への代償は・・・
手塚:「跡部・・・・・・」
跡部:「勘違いすんなよ? 俺の企画したイベントで怪我人なんて出すのは俺の沽券に関わる。それだけだ・・・・・・っ!」
手塚:「お前、足を・・・」
跡部:「心配すんな。くじいただけだ」
手塚:「そうか・・・・・・」
 うなずき、
 手塚はひょいと跡部を抱え上げた。背中と膝の下に手を回した、いわゆるお姫様だっこで。
跡部:「な、何しやがる手塚//!!」
手塚:「その足では満足に歩けまい。無理をすれば後に響くぞ」
跡部:「な・・・なら別にンな事しねーでいいじゃねえか。オラそこゴールだぞ。さっさとして来い。優勝はてめぇのモンだ」
手塚:「このような理由でお前に勝ったのではそれこそ俺の沽券に関わる。今回はノーゲームだ」
跡部:「勝負っつーのはそういうモンだろ!? 俺に同情したってか!?」
 その言葉に、それまで一応おとなしくしていた跡部が暴れだした。それは手塚の肩を痛めさせ勝った自分への罪悪感を含んでいたからか。
 だからこそ・・・
 手塚は面白そうに笑った。
手塚:「ならば心配はない。勝負は俺の勝ちだ」
跡部:「・・・・・・あん?」
手塚:「この体勢のままいけば、最初にゴールテープにかかるのは俺の手だ」
跡部:「手塚テメ・・・!! 謀ってのこの体勢か!?」
手塚:「だからこそ俺は最初に『ノーゲーム』と言ったんだぞ? 確実に勝敗の見えている勝負ではつまらないからな。
    では勝負再開ということでこのままゴールへ向かうか」
跡部:「離せ下ろせ〜〜〜〜〜〜!!!!!」


―――

 ・・・・・・本気でこういう展開になるのかと思ってました。よかった肩貸しただけで。そしてこの話、その後は医務室にて禁断のいちゃいちゃタイムですか?

2005.2.2