『恋は盲目』とは言いますが・・・・・・





BLIND LOVE

 






 「え〜っと・・・・・・」
 その日、家経由で兄に用事のあった裕太は、ここ青学のテニスコート前にて呆然としていた。今日スクールは教官の都合で休み。今見ている青学は部活中。
 ・・・・・・それはいいのだが。






 「キャ〜手塚部長〜〜〜vvv 」
 「菊丸く〜〜〜んvvv」



 まあこのあたりはわかる。ルドルフでもスクール生が部活に出ていると、自分達―――とりわけ観月さんと木更津さんにこんな黄色い声が集中する。
 問題は―――






 「大石〜v 見た見た? 今の俺vv」
 「ああ。良くあの球が取れたな。さすがだな、英二は」
 「えへへ〜vvv」



 「・・・・・・」
 同じ男に頭を撫でられて満面の笑みを浮かべる男もどうかと思うけど、菊丸さんなら――でもって相手がパートナーの大石さんなら一応納得。






 「海堂」
 「・・・・・・何スか?」
 「トレーニングの甲斐が出てきたね。ブーメランスネイクも確実にシングルスコートに入る確率が増えてきた」
 「・・・どうも」
 「―――ま、着実に力をつけてくるのはお前らしいけどあんまり無茶はするなよ」
 「―――っス」



 「・・・・・・・・・」
 なんだかなあ。肩叩かれた海堂が首下げながら顔赤くしたように見えたのは俺の偏見か?






 「モモシロくん」
 「お、橘妹!」
 「だから私は―――」
 「『杏っていうカワイイ名前があるのよ!』だろ? へ〜いへい」
 「もー・・・!」



 「・・・・・・・・・・・・」
 だからなんで今度はただ普通に話してるだけなのにみんな睨んでんだよ。もっと問題なのいっぱいいるだろ?
 ホラ特にそこ。






 「越前君v」
 「・・・・・・。何スか不二先輩? っていうかそんな風にのしかかられると重いんスけど」
 「ん? 君への愛を確認してるところだよvv」
 「・・・・・・どこがっスか?」
 「ホラ。そう言いつつもどけようとしないトコ。なんだかんだ言いつつ僕って愛されてるんだなあvvv」
 「そ、それはただ単にいつも退けようとしてもアンタがしつこくくっついてくるからで―――!!」
 「うんうんv」
 「それに簡単にはがれようとしないじゃん!!」
 「うんうんvv」
 「だから―――って聞いてんの、周助!?」
 「うんうんvvv」
 「・・・・・・。もういい」



 「・・・・・・・・・・・・・・・」
 越前も大変だな。嫌がってる割には嬉しそうだけどな。













 で、結論だけどなんでみんな「変だな〜」とか思わないワケ? 別に俺は同性愛反対とかいう訳じゃねーけど、自分が黄色い声上げてる人が恋人(推測)とイチャついてるの見たら普通悲鳴の1つも上げるもんだろ? 「きゃ〜vv」とか更に騒ぐのはなんか間違ってる気がしねーか?
 ―――まあこんなことをため息1つで片づけられるようになった俺が一番神経麻痺してるのかもしれねーけどな・・・・・・(やはりため息)。



Fin



















V v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v V

ふ〜。なんてまとまりのない文だ。何となく思いついたことをつらつらと書いたらこんなことになってしまった。いやただ単にレポートが全然出来てなくて現実逃避なんですけどね。そういや最近話書いてないかなと。
 けどやるならもっとイチャつかせたかった。このままではなんだかワケのわからない話に・・・・・・。

20021020