こんなところにあんなところに。

勝手に妄想! 不二受け劇場






  パターン4 青学対比嘉戦D2

 「へえー。やるじゃん」
 笑い、平古場の放ったショットは―――
 ―――ベンチに座っていた、竜崎に飛んでいった。
 「―――っ!」
 (し、しまった・・・。彼の狙いは最初から―――)
 『竜崎先生ぇ―――っ!!』
 河村が走る。だが、
 (間に合わない・・・!!)
 思い出すのは先ほどの六角戦。竜崎もまた、オジイの二の舞になるのか・・・?
 目を瞑りかけた不二。だが、





 ドドォ―――ッ!!





 「―――へ〜え。危ねえ危ねえ」
 「切原!!」
 後ろの観客席から突き出された1本のラケット。それが、竜崎の頭を狙った球を受け止めていた。
 そんな事を行った主―――立海大付属中2年エースの切原赤也を、誰もが驚きの目で見やった。
 ボールが勢いをなくし、落ちる。確認し、切原もラケットを引っ込め身を起こし、
 「どもっス不二さん! 久しぶりなんで挨拶に来たら、まった随分な相手とかち合っちまってますねえ」
 指を2本立て笑顔で敬礼する。とても今、人1人を救ったとは思えない。
 だが、
 (何にせよ、竜崎先生は助けられた・・・か・・・・・・)
 小さく笑う。かつて己が相手を傷つけていた切原が、今度は相手を守った。彼もまた、自分との一戦で何かが変わったのかもしれない。
 「ありがとう切原。助かったよ」
 顔に掻いていた汗を拭いつつ礼を言うと、
 「いや〜♪ そ〜んな礼なんていいっスよ〜。俺と不二さんの間っスしvv」
 ・・・切原は照れながらそんな台詞をホザいていた。周りからの視線が一気にきつくなる。
 それに気付いたから―――ではないだろうが。
 切原がシリアスモードに戻って来た。
 「で、不二さん。どーするんスか?」
 「つまり?」
 訊くまでもなくわかっているだろうに。
 「アンタ、越前にボールぶつけた俺には容赦しなかったっスよね。
  ―――アイツらには?」
 へっと笑い、目を細める。かつての、『赤目の切原』と恐れられていた頃と変わらぬ目を向け。
 どうやら感染したらしい。不二もまた、つ・・・と目を細めた。
 目覚める。
 神という名の―――獣が。
 「もちろん、決まってるじゃないか」
 それこそ人間離れした綺麗な笑みを浮かべ、
 宣託を、下した。










 「潰すよ、君達」





―――その4 Fin






 ―――本日、真田の
CDと共にようやっと30巻買いました(爆)。買ってびっくり☆ 不二先輩、ダブルスでしたか・・・。てっきりサエの敵討ちで甲斐とかと・・・。残念だ・・・。
 それはともかく不二受け劇場その4。佐伯にしようか(そして相手へ嫌味合戦)千石にしようか(そして笑顔で酷評オンパレード)悩み、というかあくまで『不二受け劇場』のため不二の相手がこの位しか浮かばずまあ誰でもいいかとかもう適当に思い始めていたところで・・・
 ――――――いたじゃん最適な人が!! かつて自分も似たような事をやり、不二のおかげで改心した人が!!
 という事で、切原になりました。切不二ももちろん好きですvv わんぱく王子とほんわか姫。
SDキャラにすると丁度よさそうなくらいの付き合いで。
 しっかし比嘉・・・・・・。平古場カッコいい・・・vv 美形+ちょっとブン太を彷彿とさせる性格がまた・・・・・・。必死に頑張って
ない人は大好きです!!

2005.9.13(丁度2の切原戦がぴったり1年前でしたね)