プチ小説13 ルドルフ編3



 観月の巧妙な作戦により『盾』として使われた赤澤と金田。遺された裕太と柳沢が次はどちらの番かと陰鬱に話していると、
 「くす。もうそんなこと話す必要ないんじゃないの?」
 「え?」
 「淳、どういう事だーね?」
 僅かな希望を持って柳沢が尋ねる。もしここで観月が死ねば盾にされることはない!
 ―――などという腐った考えではなく、もしかして出口[ゴール]にたどり着いたのかと顔を輝かせる柳沢。ついでに体も輝きだす!
 『―――え?』
 「柳沢君、君はどうやら気付いてなかったようですが、君の後ろにボウガンを持った男が立ってますよ」
 「うわあああああ! 柳沢さん!!」
 裕太が叫ぶ。が、そんな事でこの『現実』は変わりはしない。
 「そんなーだーね・・・・・・」
 呟き、消える柳沢。彼の『死』に嘆く裕太の後ろで――
 「んふ。これで残るは3人」
 「くすくす。次は誰だろうね?」
 観月と木更津が怪しい笑みと共にこの上なく嫌な会話を繰り広げていた。


Survivor―――観月・木更津・裕太






 ―――は〜、早くもルドルフは残り3人(1番早かったのは山吹ですけどね)。さて・・・・・・次は誰を殺そう・・・・・・。
 ではルドルフはこの3人で合流点へ
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2002.10.29write2002.10.21