sex changer  trick panic!!

 

 

 2月28日。2月終わりのこの日、越前リョーマはすこぶる機嫌が悪かった。
 「―――オイ越前、どうしたんだよ」
 「そうだよリョーマ君」
 「せっかく今日は部活もなくて早く帰れるのに、何そんなにイライラしてるのさ?」
 「別に。イライラなんてしてない」
 一緒に帰る1年トリオらを全く以って寄せ付けない。いつも以上に完全に突き放したその態度に、3人はとほほとため息をついた。
 そこに明るく朋香が加わる。
 「あ、そういえば不二先輩の試合ってもうすぐよね! きゃ〜v 楽しみv」
 彼女自身はもちろんリョーマのファンだが、同時に世間一般と同様不二の活躍に悲鳴を上げる1人でもある。単純に不二に魅了されているのもあるし、それに不二の活躍を(表には出さないが)リョーマもまた楽しみにしているのを知っている以上、ファンクラブ会長としては彼を応援するのもまた当然であろう!
 が・・・
 「・・・・・・あら? リョーマ様?」
 そんな発言をした朋香に、普段の1.3倍に吊り上がった眼差しが送られた。元々吊り上がり気味のアーモンドアイズのため解り難いが、あからさまにリョーマに睨まれ、それでも全くめげずに首を傾げた。
 リョーマの不機嫌。その原因は今の朋香の台詞にあるように、恋人不二の大会出場が間近に迫っている事だった。会場はここ日本と遠く離れたイギリス。調整のため不二は2週間前からイギリスに行っている。大会は1週間後。そして終了までには2週間近くかかる。まあ途中で負ければ早めに終わるだろうが、大会優勝最有力候補がいきなり負ける訳もないだろう。
 (負けたら負けたでムカつくけど・・・!!!)
 問題はこの日にちなのだ。今日から明日―――厳密にはその中間だが、残念ながら今年はうるう年ではないため―――は不二の誕生日である。せっかく自分の誕生日は(実際はいろいろあって無理だったが)日本にいた不二がお祝いを企画してくれた。ならば! と意気込んでみればこの有様。祝うどころか会う事すら出来ない。イギリスの方にプレゼントは贈ったがなんだかそれだけというのも味気ない。
 いっそイギリスへ乗り込もうか。イギリスなら英語だから日常生活は問題なし。パスポートはまだ切れていない。1人で飛行機に乗って割りと長距離移動するのはアメリカでの生活で慣れている。着いて早々不二のところに転がり込めば衣食住全て保証される。
 だが―――
 (・・・・・・なんて出来るワケないか)
 残念ながらこの案には2つ欠陥がある。1つは交通費。着いてからなら不二に全て払わせればいいが(極悪)、着くまではそうはいかない。中学生のこずかいでイギリスまでの旅費が搾り出せるわけもなく、こんな理由でイギリスに行きたいなど両親に言っても出してもらえるはずもない。なにせ不二は世界を飛び回る身。1つを認めれば越前家はリョーマの旅費と生活費でかなりの経済危機に追い込まれる。そして2つ目。
 「リョーマ君、もしかして具合悪いの?」
 「だったらおばあちゃんに言っておくから明日の部活は休んだ方がいいんじゃない?」
 「そんなんじゃない」
 2月〜3月。当り前だが学校があり、それ以上に部活がある。不二のように滞在数時間で日帰り(というかなんというか)という手もあるにはあるが、いくら週休2日制になったとはいえそうそう都合よく部活まで休みになるなんて事はなかった。
 とことん盛り下がる会話―――とも言いがたいものをしつつ、校門を出た6人。そこで、最初に前を向いたカツオがそれに気付いた。
 「あ・・・・・・」
 足を止めたカツオに伴いリョーマ除く全員が前を向き、やはり足を止める。
 「―――オイ越前!」
 「・・・・・・何?」
 唯一俯いたまま(というか前方の地面を睨んだまま)歩いていたリョーマの裾を堀尾が引っ張った。
 「あれ、あれ!」
 「・・・?」
 指されるままにようやく顔を上げるリョーマ。その視線の先で―――
 「やあ、遅かったね」
 「周・・・助・・・・・・」
 壁から身を起こして笑いかけてくる人物を見て、リョーマは目を大きく開いた。先ほどからずっと考えていた存在が、なぜかいきなり目の前に現れた。
 映画のようなその出来すぎた偶然に、呆然としつつも感動そっちのけで疑問を飛ばす。
 「なん、で・・・・・・?」
 「リョーマ君に会いたかったからね。せっかくの日だし」
 極めて簡潔かつ工夫のかけらも見られない答え。だが思っていた事は同じだった。
 それが妙に嬉しくて、思わず笑みを零しかけ慌てて唾の帽子を下ろそうとして、制服姿のため被っていない事に気が付いて。
 珍しくあたふたとするリョーマを、不二は興奮する周りお構いなしにとろけるような笑顔で見つめ、
 「ところでリョーマ君。これから暇?」
 「―――え? と、あ・・・」
 暇だ。問答無用で暇だ。不二の大会出場を知るまでは絶対に用事を入れないようにしようと思い、そして知ってからはヤケクソで何もする気も起こらなかった。このため先ほど先輩らの誘いも断ったばかりだった。
 「暇・・・・・・だけど」
 「良かった。じゃあこれから僕とデー―――」
 「あーーー!!! おチビはっけーん!!!!」
 腰を落とした不二が自分を指差し何かを言おうとしたところで、突如闖入者が現れた。
 「英二・・・・・・」
 「先、輩・・・・・・?」
 そう呟いたのは誰だったか、校門からダッシュで出てきた英二はリョーマを指差したまま急ブレーキをかけると、やはりこちらへと走り寄って来た。
 「うわっ・・・・・・!!!」
 「にゃはははははは!! 不二!! おチビはもらってくよん♪」
 走り寄り―――そしてリョーマを肩へと担ぎ上げ、走り去っていった。
 『・・・・・・・・・・・・』
 いきなりの展開に何も出来ずに固まる一同。そこへ第2の闖入者がこれまたダッシュで校門から出てきた。
 「あ、不二先輩! すみません!! 越前は15分程度で返しますんで!!!」
 落としていったリョーマのテニスバッグを引っつかみ、何度も何度も不二に頭を下げつつ桃は英二が去っていったのと同じ方向へ走り去っていった。
 一連の騒動。瞬きする間に終わったそれから更に暫くたったところで、
 「ふふ・・・。英二、桃。いい度胸じゃない。15分・・・・・・1分でも遅れたら覚悟しておきなよ、2人とも」
 再び壁にもたれ、それはそれは綺麗にそして恐ろしく微笑む不二を前に、その場にいた全員があまりの怖さにそそくさと逃げ出したのだった・・・・・・。

 

☆   ☆   ☆   ☆   ☆

 

 さて一方攫われた(笑)リョーマ。
 「ワゴン・・・・・・?」
 「ささ、おチビ、コレに乗ってvv」
 「はあ・・・・・・」
 これだけを見ると本気で立派な誘拐だが、英二の性格上反対すれば無理矢理でも乗せようとするだろう。何をやるつもりかは知らないが、そんなことで無意味に時間をロスするならば従ってさっさと終わりにした方がいい。
 (それにまあ、そうそう無茶はさせないでしょ)
 リョーマに何かをする事はそのまま不二にケンカを売る行為に繋がる。英二も桃も様々な意味合いで不二との付き合いは長い。その2人がそんな人生棒に振るような愚行はしないだろう。
 ワゴンの引き戸を開けたところで―――
 「あら越前君いらっしゃいv」
 「待ってたわよ。さ、乗って乗ってvv」
 「あ、ども」
 イスを倒してギリギリまで広くした空間。そこに先にいたのはリョーマも一応面識のある人たちだった。家に行っている間に何度か会った、不二と英二、それぞれの姉。
 だがなんでこの2人がこんな所で、しかも自分を待っているのか。
 「んで、あの・・・・・・」
 それを尋ねようとするリョーマ。だが姉2人の押しの強さにあっさり負けた。
 「いいからいいからvv」
 「時間、ないんでしょ?」
 笑顔の2人に腕を引っ張られ、とりあえずワゴンに乗り込む。
 「んじゃ、姉ちゃん、由美子さん、よろしくにゃvv」
 「いいわよ。じゃあ英二と桃城君は外で待っててね」
 「へ・・・・・・?」
 その言葉に間抜けな声を上げる英二と桃、そしてリョーマ。
 (何で俺1人・・・・・・?)
 背中を恐怖が伝うがもう遅い。
 にっこりと―――それこそ弟と同様の笑みを浮かべた由美子。そして英二の姉・美咲もまた弟にそっくりの意地の悪い笑みを浮かべ、ピッと人差し指を突き出した。
 声をハモらせ、一言。
 『男性厳禁』
 ばたん、と閉められた扉の中で、リョーマはただただ生きて帰れることを祈るしかなかった・・・・・・。

 

☆   ☆   ☆   ☆   ☆

 

 きっかり15分後。
 「いた・・・・・・!」
 ワゴンから解放され、リョーマは校門前へと急いでいた。不可抗力とはいえもしかしたら不二は怒って帰ってしまったかもしれない、と思っていたのだが、どうやら余計な心配だったらしい。
 走る音が聞こえたのだろうか、なぜか全く人通りのなくなった校門前で、不二がこちらを見てきた。
 「あ、そっか・・・・・・」
 目を開いてきょとんとする不二。そういえば『この状況』では彼から声がかかるわけがない。
 ・・・・・・はずなのだが。
 「周―――」
 「リョーマ君!」
 「え・・・・・・?」
 自分が呼びかけるよりも早く、不二が笑顔で駆け寄ってきた。
 いきなり抱き締められ、
 「良かったよ。英二達に何されるのかって心配だったんだ」
 ―――先ほどまで確か「いい度胸だ」などと言っていたような気もするが・・・・・・まあそんな心配の仕方もあるのだろう。多分。
 「え? 周助、俺ってわかるの・・・・・・?」
 「当り前でしょう? 僕がリョーマ君に気付かないハズないじゃない」
 リョーマが驚くのも無理はない。姉2人の手により僅か15分の間に『変身』していたのだから。
 今のリョーマの格好は、黒いワンピースに白いブラウス。膝丈よりも短いスカートは白いレースで丁寧に縁取られ、その下は寒くないように黒のブーツに覆われている。
 やはり上も同様で、ブラウスの上からミンクのコートのようなふわふわの物を肩から肘にかけて羽織り、胸元にはちょうちょ結びの先で大きめのボンボンが揺れている。
 そして―――髪の短さをごまかすようにつばが全面に付いた円筒形の帽子を被り、さらに顔には薄いながら化粧まで施されている。
 これらは化粧品の販売員兼モデルの由美子と、洋服のデザイン及びモデルを仕事とする美咲の共作によるものだ。ワゴンの外で待機していた英二と桃には口も目も大きく開けて驚かれ、ここに来るまでに通りかかった店のガラスで移してみて「誰、コレ?」と呟く始末。道行く人には片っ端から振り向かれ、やっぱおかしいよなあと恥ずかしさに逃げたくもなったが、まさか家に帰って着替える訳にも行かない。仕方なしにとりあえず不二に事情を説明して家に寄らせてもらおうとしたのだが・・・・・・。
 抱き締めていた腕を離し、不二が両手でリョーマの頬を包み込んだ。
 「すっごく可愛い」
 「//////」
 真っ赤になり、両手で帽子のつばを目元まで深く下げ俯くリョーマ。不二は頬から手を離し―――
 そんなリョーマの左手を取って、甲にキスを落とした。
 「ではお嬢様、これから明日まで、僕に付き合っていただけませんか?」
 つばを少し上げ、隙間から見てみればこの上なく優しく微笑む不二の姿が。
 リョーマはこくり、と小さく頷いた。

 

☆   ☆   ☆   ☆   ☆

 

 不二とのデート―――というのかなんというのか―――は本当に楽しいものだった。
 普通女子が寄りそうな小物屋をうろつき、何の飾りもなくリボンが1周巻かれ、結ばれただけの帽子に似合う、やはりリボンの花と真珠のような白い球のあしらわれた髪飾りを買ってもらった。
 半年前から予約をしなければいけないという高級フランス料理店で食事をし、さらにここの常連だという不二の要望により、日中のみのケーキバイキングをたっぷり堪能出来た。
 ゲーセンにも寄って、スカート&ブーツで不二と元祖音ゲーたる曲に合わせて足元の矢印を踏むゲームで対決して、さらに各種のゲームで遊んだ。
 いつもは自分がいるにも関わらず不二に注がれる露骨な眼差しも、今日は自分達2人にある者は嫉妬を、またある者は陶酔を乗せてくるばかり。優越感に浸って普段は頼まれてもしない腕組みなどをしてみたり。
 そんなこんなで時間は経ち―――

 

☆   ☆   ☆   ☆   ☆

 

 「―――ねえ、結局なんで今日帰って来たの?」
 やはり不二が首尾よく予約しておいたホテル最上階のスイートルームにて。お風呂で化粧も全て落とし、ホテル備え付けのガウンに着替えたリョーマが風呂上りの不二に尋ねた。
 「なんで、ねえ・・・。
  理由はさっき言った通りだけど? リョーマ君に会いたかったから」
 「でも大会前でしょ?」
 「そうだね。けど、僕にとっては大会よりリョーマ君の方が大事だから」
 と、不二がリョーマの隣に腰を下ろしてきた。
 2人が座る窓際のソファ。その目の前に広がる東京の夜景を見ながら、
 「それにリョーマ君の誕生日は何だかんだあってあんまり祝えなかったからね」
 そう言って、くすりと笑う。
 「ここ、実はリョーマ君の誕生日にも予約してたんだよね」
 「あ・・・・・・」
 その言葉に、リョーマは去年の誕生日を思い出した。全ての元凶になった待ち合わせ場所、そういえばこのホテルはあそこから数分程度しか離れていなかった。
 「凄いでしょ。ここの夜景」
 「うん・・・・・・」
 「いろんな国回って、いろんな場所見てきたけどさ。君の誕生日はぜひ一番綺麗なところで祝いたいなって思って。
  けど―――」
 「?」
 外を見ていた不二が、体を横に向けリョーマに向き合ってきた。
 「今日の君の方が、ずっと綺麗だったよ」
 唇が触れそうなほど近くで囁かれたその言葉。自然と体を傾けていったリョーマの上に不二が被さっていく。
 完全にリョーマの背がソファについたところで―――『それ』に気付いたリョーマが視線を下に逸らした。
 「俺・・・・・・周助に何も用意してない・・・・・・」
 用意はした。だがそれは今頃イギリスにて不二の泊まる宿舎へ配達されていることだろう。
 せっかくの誕生日なのに。せっかく会えたのに。なのに自分は何も出来なくて。
 落ち込んでいくリョーマ。その耳に不二の笑い声が届いた。
 「何だ、そんな事?」
 「何だ・・・って・・・・・・!!」
 (必死で悩んで決めたのに!!!)
 そんなリョーマの怒りを察したか、上からはどかないまま不二がそうじゃなくって、と片手をぱたぱたと振った。
 「リョーマ君からのプレゼントは大会前に楽しみに開けさせてもらうよ」
 「え・・・・・・?」
 「送ったんでしょう? イギリスの方に」
 「何で・・・それ・・・・・・」
 「姉さんに聞いたよ。僕がどんなものが好きかって訊きにいったんだって?」
 「ゔ・・・・・・」
 全く以ってそのとおりの発言に、冷や汗を垂らして外方を向いた。と、
 「本当に嬉しいよ。何よりリョーマ君のその気持ちがね」
 ふわり、と抱き締められる。2週間ぶりのその温かさに、リョーマもまた不二を抱き締め返し、その耳元に囁いた。
 「
HAPPY BIRTHDAY 周助・・・・・・」

 

☆   ☆   ☆   ☆   ☆

 

 それから数日、週があけて―――
 青学では、というか世間全体では1つの騒動が起こっていた。


 「お、おい越前!! コレ―――」
 「堀尾君! リョーマ君に言っちゃダメだよ!!!」
 「え、け、けどやっぱこれは言った方が―――」
 「・・・とか言って実は堀尾君が知りたいだけじゃないの?」
 「そ、それはまあ・・・・・・・って何言わすんだよ!!」
 等々と繰り広げられる騒ぎ。それだけならどうでもいいのだが(ヒデ・・・)自分の周りでやられるとウザイ。
 ―――というわけでリョーマはその言い争いの元たる、堀尾の手に握られていた雑誌を取り上げ、パラパラとめくってみた。テニス雑誌ではなく、なぜか女性週刊誌。そこには・・・・・・

≪不二選手に新しい恋人発覚!? やはり男同士の恋愛は無理だった(か)!!≫

 などと堂々と書かれた見出し。そして見開きページぶち抜きで不二と『恋人』の姿が写っていた。この上なく楽しそうに笑う不二。相手のほうも俯いてはいるものの顔を赤らめ腕を不二に絡めている。まあこれを見ればそんな風に思われるのも無理はない。なにせ本物の恋人同士なのだから
 ―――言うまでもなく、その写真に写っているのは数日前の女装したリョーマ本人だった。100%真実でもあり同時に嘘でもあるこの記事の内容をざっと読み、
 ぐしゃり、と音を立ててリョーマは週刊誌を握り潰した。
 「しゅ〜う〜す〜け〜・・・・・・!!!」
 怒りのオーラを沸き立たせたリョーマに、周りにいたテニス部員らは週刊誌の内容どおり不二の浮気説を信じることになった。―――リョーマ本人と、そして首謀者及び協力者らを除いては。
 握り潰した雑誌を丸め、
 とりあえずリョーマはこの怒りをぶつけるべく、タイミング良く部室に入ってきかけ、彼の様子に気付いて逃走しようとした英二を追い掛け回す事に全力を注いだのだった。

 

☆   ☆   ☆   ☆   ☆

 

 同日。電話にて。
 「不二〜。様子どお?」
 『あ、英二。「誕生日プレゼント」ありがとうvv 凄く良かったよ』
 「おかげで俺と桃はおチビに思いっきり殴られたけどね」
 『災難だったね』
 「お前が! 写真撮らせたせいだろ!? なんで週刊誌なんかに写真撮らせたんだよ!?」
 『え? だって・・・
  あんな可愛いリョーマ君なら写真に残しておかない手はないでしょ?』
 「・・・・・・・・・・・・。わかった。もーいい」
 『そう?
  もう聞いてよ。リョーマ君ってばほんっと可愛くって可愛くって―――』
 「もういいって言ってんだろ!?」
 そんな英二の叫びも虚しく―――
 リョーマに5発殴られた後、さらに不二には5時間延々と『越前リョーマの可愛らしさについて』をテーマにのろけられるハメになった。
 耳が腐る思いで相槌を打ちながら、英二の思う事は1つだった。即ち―――
 (もうぜってー不二のお祝い事は協力しない!!!)

―――ラストは英二で落としてみましたv

☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆

 不二先輩の誕生日で何故? って感じですな。リョーマで終わりにしても良かったんですが、それだとそもそもの理由を説明してないまま終わってしまうもので。あ、ちなみにこれ(リョーマ女装によるお祝い)は、リョーマ除くレギュラー全員からのものでした。というわけで『協力者』というのはその他全員です。むしろ『黙認者』と言った方が良さそうですが。まあ乾あたりはのりのりで協力してくれそうだが・・・・・・。
 さて、女装。なんだかした意味があまりない上、私が20代女性にあるまじきファッションセンスのなさのため服装そのものはあまり気にしないで下さい。好みで皆さんのご自由に。ではラストに、

不二先輩 HAPPY BIRTHDAY

2003.2.2728