魔王がいた。人の身であまりに強大な力を持った男だった。
周りから迫害され、己を護る内、彼はそう呼ばれるようになった。
騎士がいた。魔王に最も近い存在の男だった。
魔王にのみ己の剣を捧げる彼は、いつしか“唯一主従騎士[オンリーマスター]”と呼ばれるようになっていた。
この度、魔王が滅ぼされた。
我が主
〜Master of Master〜
キィ―――
「出ろ」
鉄格子が開き、鎖が解かれた。どの位振りだろう。手を下ろせるのは。
(どの位振りでも、関係ない・・・)
錠で繋がれたままの手を見下ろし、皮肉げに笑う。取れずとも構わない。この腕で抱き締めるべき相手は、もういない。
―――『いいか? てめぇは生き延びろ』
―――『お前、は・・・?』
―――『俺はどーしようもねえだろ? アイツら、俺の首取るまで引かねえだろうしな』
―――『・・・・・・』
―――『なんつー顔してんだよ。大丈夫だ。てめぇは図太いからな。どこででも生きていける。
今まで付き合わせちまって悪かったな、佐伯』
―――『景吾ぉ!!!』
謝ってなんて欲しくなかった。俺は俺の意志で共に在る事を誓ったのだから。剣を、力を、身を、心を。全てを捧げたのは俺自身。
愛していた。愛している。アイツのためなら、命も惜しくは無かった。
なのに―――
(捨てられた、か・・・・・・)
捧げた全ては否定された。アイツは自分だけが犠牲になればいいと言って、俺を逃す事を選んだ。楽園から、地獄へと。
捧げた全ては無になった。剣も、力も、身も、心も。意味を失くしたそれらは無に還り、ただ一つ捧げなかったそれだけが遺った。
――――――絶望
† † † † †
「どこ行くんだ?」
何となく、佐伯はそう問い掛けていた。外ではないのだろう。ならば錠は外す筈だ。
(どこであろうと、処刑場である事は変わりなし。―――だろうけどな)
だからこそ尋ねた。それをわざわざどこへ連れて行く?
「橘さんのトコだ」
茶色い髪で片目を隠した兵その1。『橘』は彼ら義勇軍だかなんだかの統率者だ。
小さく笑う。
(ホラ、やっぱ処刑場じゃん)
「何笑ってんだよ」
パン―――!
頬をはかたれ、それでも痛みは来なかった。衝撃に合わせ顔を背けたからか、それとも『痛み』もまた無と化したからか。
笑ったまま、佐伯は答えた。
「すぐにわかるさ」
† † † † †
長い長い絨毯を踏みしめ、一番奥にある座へと向かう。左右には大勢の義勇軍ら。そして彼らに囲まれる玉座にはもちろん王が。
ふいに目を細める。そういえばこんな遊びもした。追われる前、自分たちが住処としていたのが捨てられた居城。何も知らなかったあの頃、小さな体で精一杯玉座にふんぞり返る跡部へと、自分はこうしてしずしずと歩いていた。途中で面倒になって走ってはやり直しを食らいテイク30くらいだったか、ようやっと辿り着いた玉座の前で、自分は膝を折り一礼した。悠然とした仕草で玉座から降りてくる跡部。恭しくその手を取り、甲に口付けをした。思えばあれが最初の誓い。
(いや、違う・・・・・・)
ふんぞり返っていたのが自分。歩いていたのが跡部だった。じゃんけんでそう決まった。多分その後逆になったから、記憶もまた逆に書き換えていたのだろう。
(・・・とも、言えないか)
『騎士の誓い』と勝手に名付けたそれ。考えてみれば妙なものだ。飾られていた剣を持ち出しずりずり引きずっていたのは跡部。待ち構える自分は何も持っていなかった。この誓いで、互いの命を握るのは王ではなく騎士だった。
そして今、現実としてそうなった。自分の命を握るのは跡部。自分はただ・・・・・・
考えている間に最奥へ辿り着いた。
待ち構える、見覚えはある男に、
佐伯は一礼をしなかった。
周りから非難が広がる。一緒に歩いてきた兵が無理やり頭を下げさせようとして。
「いや、いい」
寛大なる王は、こちらの非礼を怒るでもなく許してくれた。
(果てさて、『寛大なる』王様は一体何をお望みやら)
「お前とこうして直に向かい合うのは初めてだな。俺は橘。ここにいる仲間を引き連れ、お前の主―――跡部を殺した」
「だから?」
特に何も覚えない。復讐心も沸かない。
跡部が死んだ。それだけで十分だ。誰が殺したかなどどうでもいい。そいつを殺したところで跡部は戻っては来ないのだから。
最短で続きを促したこちらに、意外そうな顔をする橘。一度瞬きし、話を進めた。
「無抵抗で捕らえられたそうだが、お前の腕は十分かっている。どうだ? 俺の元につかないか? お前なら側近として最高の優遇をする」
(ほらな)
下された死刑宣告。生きたまま死ぬか死んで生きるか。
(どっちを選ぶかなんて・・・・・・わざわざ考えるまでもない)
「断る」
短くはっきりそう言った。橘をじっと見据え、
「俺が仕えるのは景吾ただひとりだ。俺の全てはアイツのものだ」
「“唯一主従騎士”か・・・。仕える主はもういないだろ?」
「それがどうした? 俺はアイツに永遠を捧げた。過去も、現在も、もちろん未来も。俺は景吾だけを主と認め、景吾だけの剣となる」
「交渉決裂。どうなるかわかってんだな?」
「ああ」
両側から拘束される。そばにいた兵から剣を受け取り、橘が歩み寄ってきた。
胸に迫る剣を見つめながら、佐伯は幸せそうに微笑んだ。
俺はどこででも生きていける?
なら俺は、
――――――お前の元で生きていたいよ、景吾・・・・・・・・・・・・
がきぃっ!!
「何っ!?」
佐伯の胸元へ迫っていた剣は、寸前で何かに当たり止まってしまった。
胸から溢れる黒い力に弾き飛ばされる周り。そして―――
「あ・・・・・・・・・・・・」
別のものに拘束され、佐伯は小さく声を上げた。知っている。憶えている。この強さ。この温もりは・・・・・・
肩越しに振り向く。後ろから自分を抱き締めていたのは、紛れもなく自分の“主”だった。
「景吾・・・・・・」
「よお佐伯。待たせたな」
† † † † †
「跡部! お前は死んだ筈だろ!?」
実際殺した相手の呼びかけに、跡部は佐伯を抱き締めたまま薄く笑ってみせた。
「俺は死んだな。だがコイツが生きてる」
「だからどうした! 同体だとでも言うつもりか!」
「いいや。だが―――」
ちゅく、と首筋をついばみ、
「俺はコイツだけの王になった。コイツの全ては俺のものだ。もちろん命含めてな。
コイツが生きるなら俺も生きる。当然だろ?」
「戯言を! なら2人まとめて倒すまでだ!!」
剣を構え迫ってくる橘。合わせ、周りの兵も駆け寄ってきた。
それらを前に、
跡部は王の笑みで騎士へと命を下した。
「さあ行け佐伯。俺だけの剣」
耳元に囁き、ぱっと手を放す。佐伯の姿が一瞬掻き消え―――
『―――っ!?』
辛うじて受け止めた橘を除き、他の者は全て血を噴出して倒れた。
ぎりぎりと噛み合う剣。橘のものと―――佐伯のものと。
(馬鹿な・・・! あの剣はとっくに砕いた筈だ・・・・・・!!)
佐伯の持つ黒剣。魔王により与えられた、騎士佐伯の力の源。だからこそ、捕らえると同時に砕いた。自分の元へつくにしても、その力はあまりに強すぎた。佐伯自身を蝕み喰らい尽くすほどに。
「お前が復活させたのか跡部!!」
切り結びながら、橘は佐伯の肩越しに跡部へ問い詰めた。
跡部は何も答えない。
「お前は何をやっているのかわかっているのか!? 佐伯を解放しろ!! コイツはお前のモンじゃねえだろ!?」
やはり跡部は・・・・・・
「ふ・・・は・・・・・・ははははははははは!!!!!!!」
のけぞり返り、楽しげに笑い出した。
「お前はもうちっと頭のいいヤツかと思ってたが、どうやら買いかぶりすぎだったみてえだな!」
「何を―――!!」
「一度は疑問に思わなかったか? 剣がなんで剣を持つ? 佐伯が俺の剣なら、その佐伯が持つ剣は一体何なんだ? 俺の剣に何で俺がわざわざ剣を与える? 答えは1つだろ?
―――剣と佐伯が同体だ。単に使いやすいように剣の形を取っただけだ」
「なら佐伯は―――」
「俺はコイツに対して何の干渉もしてねえ。佐伯を支配するのは佐伯自身だ。解放するのもまた同じくな。
―――よお佐伯、お前どーする? 俺につくか、橘につくか。決めるのはお前だ」
「決まってんだろそんな事」
ざびゅっ―――!!
言葉と共に振るった剣が、橘の命を断ち切った。
血にまみれた橘を、無傷の佐伯が見下ろす。
「血の一滴、肉の一片―――全ては景吾のものだ。お前にやる分はないよ、橘」
統率者が死に、ざわめき出す生き残り。逃げようとする者。向かってこようとする者。全てをまとめて、跡部の術が囲み込んだ。
のんびりと歩いてきた佐伯。誓いの法はいつしか変わり、佐伯は決して跡部に跪かなくなった。
剣を収め、佐伯が頬へと手を伸ばす。跡部もまた、佐伯を抱き寄せ近付いた。
交わすキス。これが2人の誓い。
―――『愛してる』
これだけで十分だ。
† † † † †
離れた時には、城はもう消滅していた。手を取り合い、2人は微笑み合った。
「帰るか、俺たちの家へ」
「そうだな」
―――Fin
† † † † †
―――ものっそくだらないこだわり。“オンリーマスター”を“俺が主だ!”と訳しても実は正解だったり(他の人ならともかくなにせサエですし・・・)。ただし雰囲気崩れますので“ただ1人の主”でお願いします。
さてこの話、芯が強く決して折れない人が好きだという自分の好みを追求して書きましたが、こういうのを『漢』として扱うとほぼ全ての話が漢になるのか・・・?
そして悩んだのが攻め受けは一体どっちなのか。全体的に跡虎に見えるような感じにしながら、実はこの話が『お家騒動!』§1に被っているため(役職?
は違いますが、サエが跡部に仕えている事では同じですしね)虎跡でもいいなあ・・・と。普通どっちなんでしょうね。護られる側が受け? でもやっぱ主は攻めっぽい?
・・・裏というより下ネタ的には、『剣を捧げる』方が必然的に攻めになるんですけどね(爆)。なので後日談はそんな2人。なぜ跡部は生きていられたかという謎の解明と共にどうぞv
後日談―――<注:裏っぽい>
帰ってきた家―――何度も焼き払われ打ち壊されているのに何も変わらないあの城にて、2人は互いの無事を確かめるように抱き合った。
ベッドに倒れこんだ跡部。覆い被さる佐伯を見つめながら、ふと橘に言われた事を思い出した。
―――『お前は何をやっているのかわかっているのか!? 佐伯を解放しろ!! コイツはお前のモンじゃねえだろ!?』
「なあ佐伯」
「ん?」
「たまに思うんだけどよ、お前何で俺に仕えてんだ?」
「つまり?」
目を細め微笑む佐伯へ、淡々と問い掛ける。
「俺といるからお前はこんな目に遭ってんだろ? 何でそこまでして俺の元にいる?」
じっと見つめられ、佐伯は苦笑した。
「何で俺がお前に仕えるか? 簡単さ。
――――――お前が俺に仕えるからだよ」
それが、『それ』の停止呪文。動きを止めた『跡部』を置いて、佐伯は引かれていたカーテンを開けた。
隣の部屋。薄暗いベッドの上では―――
―――裸の跡部が横たわっていた。
「よっ、景吾。久しぶりだな」
身を屈め、キスをする。跡部は全く何の反応も返さない。
首を捻り、呟く。
「何がいけなかったんだろうな? 蘇生の術は完璧だと思ったんだけどな」
† † † † †
結論だけ言うと、かつて行った『騎士の誓い』は決して間違ってはいなかった。
初めて追われ逃げる中、アイツは自分を犠牲にし俺だけを逃がそうとした。なんでだよと問う俺に、アイツは笑ってこう言った。
―――『それが騎士の務めだからだろ?』
いらなかった。そんなのを望んでいたんじゃない。
無理やり逃がされ、戻ってきた時もうアイツは跡形も存在していなかった。
時間を戻したかった。あの時のじゃんけんで、俺が負けていればどんなに良かった事か。
悔やんで、恨んで、憎んで。他の誰より、アイツを殺した俺自身を。
だから―――
―――俺は、俺自身の命を代償に蘇生の術を行った。
蘇生は失敗に終わった。剣も、力も、身も、心も。全て別々に戻ってきた。
禁呪を行った罰は、永遠の命。矛盾した罪と罰。それが実に合理的なものだったと理解したのは、自分がそうなってからだった。
永遠に死ねない。永遠に―――俺はアイツには逢えなくなった。
それでもまだ望みはあった。バラバラでも戻ってきた。
ならばひとつにしよう。俺自身の手で。俺自身の中で。
アイツの剣を持ち、アイツの力を使い、アイツの身を護り、アイツの心と共に戦う。
―――『俺が仕えるのは景吾ただひとりだ。俺の全てはアイツのものだ』
こうして、“唯一主従騎士”と呼ばれる存在が生まれた。
† † † † †
「でもな景吾、酷いじゃないか。何で俺を捨てるんだ?」
眠りにつく跡部―――跡部の『身』へと話し掛ける。『心』は隣の部屋にいたままだ。術を使い、ぴったり同じ器に入れた『心』は。
『心』はこの部屋へは入れない。別々になった互いが直接交わる事は許されない。だからあの『跡部』は剣を握れない。全て佐伯を経由する。
肩越しにちらりと見る。キスをし、目覚めた『心』を。
『身』と『心』についてもう少し解説を入れておくと、それらを繋ぐ神経の内、感覚神経は『身』に、運動神経は『心』に分断されたらしい。佐伯が『身』の頬を撫でると、それを感知し『心』が自分の頬に触れ頬擦りするように顔を動かした。『身』の方は何の反応も示さない。
『心』の方にももちろん擬似感覚はある。なければ不便でたまらない。だがそれでも、本物の感覚は極上のものだった。
くっ、と小さく笑い、
「だから、お仕置きな」
佐伯は跡部の『身』の方に愛撫を始めた。
「―――っ!!」
びくりと痙攣する跡部―――もちろん『心』の方。気にせず再びキスを送る。今度は口を開き、舌を絡め。
「う、あ・・・・・・。ふあ・・・・・・」
喘ぐ跡部の口端から涎が垂れる。拭う事もせず、よろよろとこちらに近寄ろうとし・・・・・・部屋の境まで辿り着き、そこで存在しない壁に弾き飛ばされた。
「佐伯・・・・・・」
仰向けで、こちらに手を伸ばしてくる跡部。ぺろりと胸を舐めてやると、その手も引っ込められた。
握り拳を作って堪える。随分可愛いものだ。
可愛いので、下まで舐めてやる。
「〜〜〜//!!」
がばっと身を起こし、跡部は真っ赤な顔で下を押さえた。脚を閉じ、間に手を挟み。
もちろんそんな事をしても無駄。握り扱いてやれば、今度は前へと倒れこんだ。
境ぎりぎりで蹲る跡部を見下ろし、佐伯はゆっくりと服を脱いでいった。音ででも気付いたか、跡部が顔を上げてきた。
「っ・・・!!」
跡部の目が見開かれる。ごくりと唾を飲み、両手を壁へ押し付けていた。
震える手。さぞかし自分に触れたくてたまらないだろう。
叶えてあげるべく、佐伯は跡部の手を取った。『身』の方の手を。
全裸の体へと滑らせる。もちろん下のものもしっかり握らせ。
「うあ、あ・・・ん・・・!」
さらにそれを口元へ近づける。舐めたげに跡部が舌を出してきた。
唇へと当て、軽く顎を引き中へと入れる。体を起こした跡部は、架空のそれを握り愛しそうに舐めていた。
舐めながら、片手が下に落ちた。ごそごそとズボンを弄くっている。その程度では到底満足できないだろうに。
ふいと離れ、佐伯は横たわる躰に跨った。垂れ下がったものが、跡部のそれへぴたりと触れた。
「ぅあっ!」
仰け反り、横倒しになる跡部。笑い、見下ろしたまま、
佐伯は跡部の『身』へと沈んでいった。
† † † † †
後ろ手にカーテンを閉じ、元の部屋へと戻る。何度も達し、跡部はくたりと横たわっていた。
抱き上げてやると、虚ろな目でこちらを見上げてきた。
「さえ、き・・・・・・」
「景吾」
呼びかけ、おでこを合わせる。跡部はきつく抱き締め返してきた。たとえ感覚で受け取る事が出来たとしても、それが実際そこに存在しないと酷くジレンマを感じるらしい。
抱き締め、佐伯の存在を確認する跡部。佐伯もまた抱き締めてやり、なだめるように背中を叩いてやった。
「もう、1人で何でも背負い込もうとするなよ? 俺たちはずっと一緒なんだからな」
「・・・・・・ああ」
「愛してるよ、景吾」
「何だいきなり?」
「いや? ただの確認」
「・・・マジでわかんねえ」
「で? お前は?」
「訊く意味あんのか?」
「ある。
お前がまた無茶しないかの確認」
「・・・・・・つまり?」
「最近こういう結論に辿り着いた。お前が俺の言う事に従わないのは俺を愛してないからだ」
「ンなワケねーだろ!?」
「いやいや。愛があればちゃんと言う事は守るもんだ。言う事も守らず俺を捨てても平気。となるとこれはやっぱ俺を愛してないからに他ならない」
「あのなあ!! 違げえっつってんだろ!?」
「つまり俺を愛してると?」
「そこじゃねえ!! 何で愛が無いのと無茶すんのがイコールで繋がんだよ!!」
「ほほお。なら愛があるのと無茶をするのをイコールで繋げ、と?
お前も恥ずかしいヤツだなあ景吾v」
「〜〜〜〜〜〜〜///////!!!!!!?????」
「じゃあ俺も愛があるから無茶するか」
「すんじゃねえ!!」
「あれ〜? でもお前は愛があるから無茶するんだよな?」
「だから違うっつって―――!!」
「ほお。愛が無いのか。残念だなあ。終わりだなあ俺たち」
「ンな勝手な―――!!」
「んで? お前は?」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!
愛してる!! これでいいのかあ゙あ゙!!??」
ぶち切れわめく跡部を佐伯はぎゅっと抱き締めた。さっきまでとはまた違う感じに、跡部も(まともな意味で)顔を赤くした。
「ンな・・・! 何だよ・・・//!!」
「愛してるよ景吾」
「・・・//。最初っからそう言えよ」
「俺は言ってたぞ? お前が返さなかっただけで」
「別に俺は―――!!
・・・・・・いやいい。ああもーいい。どーせまた同じ会話繰り広げるだけだろ?」
「よしよし。よくわかってるな」
「ったく・・・。
愛してるぜ佐伯」
「でもって無茶は?」
「わかったよ。しねえよもう。
――――――生きる時も死ぬ時も一緒だ
・・・これでいーんだろ?」
「上出来vv」
―――Fin
補足で余計に混乱させる。まあいつもの事ですな(爆)。初っ端の煽り文で名前が出ないのは、どっちでもないからだったりして。
そして間接的な行為。ある種の目隠しプレイ? ちょっと考えるとどっきどき〜v このすっげーもどかしい感じが。
では以上、途中で飽きた(再爆)裏っぽい話でしたv
2005.6.3