「さ〜って青学についたぞ〜v 愛しのリョーマ君は〜・・・・・・って」
青学校門前にて、千石はにっこりと笑いながら後ろを振り向いた。
「なんで君たちまでここにいるのかな?」
「来たくているわけじゃないっス。俺達は南部長から千石さんの面倒を見るように負かされているだけっスから」
「千石先輩! 今は部活の最中です!! 戻ってください!!」
サングラスの鼻頭部分を指で直しながら呟く室町。千石の袖を引っ張り喚く太一。
「俺、確か1人でこっそり出てきたハズなんだけど・・・・・・?」
「千石先輩の行動なんて調査済みです!!」
「いや、そんなどっかのデータマンやらシナリオ好きやらっぽい台詞言われても・・・・・・」
「気にしないで下さい。千石さんがまたバカな行為をしないか見張るだけっスから」
「また? また・・・っていつしたんだよ?」
「自覚0だから俺達がいるんです。そんなワケで隠れてついていきますので気にしないで下さい。
―――行くぞ、太一」
「えええええええ!!? 千石先輩連れ戻すのはどうするんですかあ!!?」
「・・・・・・だからそれのどの辺りを『気にしないで』いられるのさ?」
室町が喚く太一の後ろ襟を掴んでずるずると引きずっていく。それを頬に一筋汗を流しつつ見送り―――
「―――ま、いっか♪」
千石は何もなかった事にして再び青学校舎に向き煽った。
Trial of・・・
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