Challenge3.黒受けサエ1 vs千石 −ペットとブリーダー−
「サ〜エく〜ん!」
「ああ、千石」
「今帰り? 一緒に帰ろ?」(←ここがどこだかは訊いてはいけません)
「いいぜ」
「サエくん、あのね・・・」
「ん? どうした?」
「あのね、その〜・・・あ、の・・・・・・」
「何だよ。そんな言い篭って。俺とお前の仲だろ? 今更遠慮なんてするなよv」
「ありがとうサエくん。ついでに出来ればその首に巻かれた指外してくれるとより話しやすいなv」
「だってお前がトロいから」
「だからって間を持たせるためにそういう行動に走る君もどうかと思うよ」
「そうか。用事はないか」
「あああああ!!! すみませんごめんなさい!! 普通に話しますし反論の類も一切しませんので聞いてください!!」
「よしよし。んで?」
「・・・・・・俺ってもしかしなくてもサエくんに遊ばれてる?」
「あ―――(即答)」
「―――なんて事思ってないよ? うん。
さあ! さっさと話題進めようか!!」
「お前がな」
「・・・・・・。
あのねサエくん。明日ヒマ?」
「明日? 別にヒマだけど?」
「ホント!? あのねあのね!! 姉ちゃんが仕事先の人に遊園地のチケットペアでもらったんだって!! でも姉ちゃん明日用事あるから行けないし、だから代わりにどう? ってチケットもらったんだけどサエくん一緒に行かない!?」
「遊園地、ねえ・・・・・・」
「あ、サエくん遊園地ダメ? 実は苦手なものあるとか? 絶叫系ダメとかお化け屋敷怖いとか〜・・・・・・」
「あ。突発的に用事思い出した」
「っえ゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙!!??」
ピ・ポ・パ。
プルルルル・・・
がちゃ。
「あ、周ちゃん? 久しぶり。明日ヒマ?」
「って今作ってんじゃん!!」
「ホントか? よかった。
千石が遊園地奢ってくれるらしくてさ、どう? 跡部も誘って4人で行かな―――」
「あああああああ!!!???」
がしっ!!
「違うよ!? 違うよ不二くん!! 俺はサエくんと2人で―――!!!」
《明日、○月×日の関東地方は全面晴れ、降水確率も0%〜10%です》
「・・・・・・」
「よかったな千石。明日晴れだってさ」
「・・・・・・・・・・・・」
「で? 待ち合わせ何時にする?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
・ ・ ・ ・ ・
ひたすら遊ばれる千石を5mほど後ろから見やりつつ、
「サエってホント、ブリーダーとしての素質あるよね」
「・・・・・・あんなヤツにゃペット預けたくねえだろ」
跡部の言葉に、その場にいた誰もがうんうんと深く頷いたのだった・・・・・・。
―――黒受けサエ1 Fin
―――書きやすこの2人・・・。ひたすらに1から10までからかい一色。やっぱこういうノリは大好きです。ちなみにもちろんサエに苦手なものはありません。馬鹿にされてムカついただけで。
2004.9.25