徹底的に抗う
あなたの意識は暫く途切れました。
ズタボロになった部屋を見渡すと、やはり部屋同様ズタボロになった佐伯がいました。
ズタボロでも、なぜかいつもの爽やかな笑みです。
「よし。全部食ったな」
嫌な予感がしました。自分を見直してみます。
佐伯と同じくズタボロの自分。体中に飛び散ったケーキの残骸は、多分争った成果でしょう。一番ついていたのは口の回りでした。胃腸に妙な満腹感がありました。
頭の中に覚えのない味が広がっていき、戻っていた意識が再びどこかへ旅立とうとしています。
佐伯の言葉が、それを後押ししました。
「で、感想は?」
「いぃぃぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁあぁぁあぁぁぁあぁぁあぁぁああ!!!!!!!!!!!!」