「景吾・・・・・・」
 「佐伯・・・・・・」





SEXの果てに











 ベッドに座り、肩を乗せ合う2人。自然といいムードになり、顔を近付け、キスをし―――
 「〜〜〜〜〜〜!!!???」
 ごぐえっ! げほっ!!
 「佐伯!! てめぇ何でンなどぎついミントの味させてんだよ!!」
 「仕方ないだろ夕飯アサリのガーリック炒めだったんだから!! ニンニク臭かったら雰囲気ぶち壊しだろうからって頑張ったんだぞ!?」
 「逆効果だ!!」










・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・











 気を取り直して再びキス。
 「ん・・・・・・」
 「ふ・・・は・・・・・・あ・・・
  ―――ああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
 「・・・あん?」
 「景吾お前俺に隠れてウイスキーボンボンとか食っただろ!?」
 「てめぇのミントが辛かったから口直ししたんだろ!?」
 「だったらなんで俺にもくれないんだよ!? 酒入ってる系のチョコは高いんだぞ!?」
 「知るか!! 残り1個だったんだよ!!」
 「ずるいずるいずるいずるいずるいずるっこ景吾〜〜〜〜〜〜!!!」
 「勝手にヘンな名前つけんじゃねえ!!」










・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・











 キスに飽きて口だけでは飽き足らず、頬を撫でうなじに舌を這わせ服を脱がし・・・・・・
 「なあ景吾。1つだけ言わせてくれ」
 「・・・何だ?」
 「そのひらひらは、脱がしにくい上ウザくて趣味悪い・・・」
 「防寒とか言って伝線ストッキング履いてるてめぇに言われたかねえよ!!」










・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・











 一糸纏わぬ姿で、恍惚とした表情を浮かべ互いに肌を愛撫する。
 「あ、まだ跡残ってるんだ」
 「てめぇのもな。白い肌にゃ目立つモンだ」
 「えっとコレ何だっけ?」
 「布団取り合って蹴飛ばした痣だろ。結局お前が布団抱えてベッドから落っこちた」
 「ああそっかそっか。けどお前の傷凄いな。カサブタだらけじゃん」
 「やっときながらよく言うぜ。あの忍足ですらこれ見てヤった時のだとは思わねえらしいぜ? 本気で心配された」
 「じゃあ次はそれっぽいの付けるか?」
 「・・・。どんなのをだ?」
 「頬にビンタ」
 「却下」
 「背中にミミズ腫れ」
 「不可」
 「内腿に火傷」
 「断る!!」










・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・











 佐伯が跡部に奉仕する事になった。
 「ん・・・・・・。いいぜ・・・・・・」
 「はふ・・・・・・」
 「っ・・・!!」
 「―――っ!」
 「いってえ!!
  ―――噛むんじゃねえ!!」
 「お前が髪引っ張るからだろ!?」





 今度は跡部が佐伯に。
 「ん、あ・・・。もっと、奥・・・・・・」
 「んぐ・・・・・・」
 「あっ・・・・・・」
 ごん!
 「っ―――!?」
 「いっ・・・たあ!!
  ホラお前だって噛んだだろーが!!」
 「頭殴られりゃ口閉じて当然だろーが!! それだけ言うために自爆攻撃仕掛けてんじゃねえ!!」










・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・











 いよいよ挿入。ローションを潤滑剤にまずは指で慣らし・・・
 「あん・・・・・・。そん、な・・・焦らすなよ・・・・・・」
 「ンな・・・、焦んなよ・・・・・・」
 「早く・・・・・・しろって言ってんだろ!?」
 ごがっ!!
 「ぐはっ・・・!!
  てめ、ぇが・・・辛いだろーと思って慣らしてんだろ!?」
 どすっ!!
 「うぐっ!!」
 「だったら要求どおりすぐ挿れてやるよ!!」
 ズッ・・・、ズッ・・・。
 「い・・・たい・・・!! けー・・・ご・・・!! 無理・・・・・・!!」
 どがどがどがどがどが!!!
 「痛てえのはこっちだ!!」
 ごぐしゃあっ!!
 「何声だけ可愛らしくドカドカ蹴りつけてやがる!! 縛りつけて無理矢理ヤんぞおらあ!!」
 「ほらやっぱ
SMスキーじゃん!! だからムチとロウソクを―――!!」
 「用意すんじゃねえ!! つーか今の発言でなんで俺がM扱いなんだよ!?」
 「俺は痛い思いはしたくない!!」
 「俺だってしたかねえよ!!」










・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・











 何とか1回クリア。安全を考慮し、2回目はうつ伏せにして背面からとなった。
 「あっ・・・んはっ・・・!!」
 「く・・・は・・・・・・!!」
 「ムリ・・・! も・・・イく・・・・・・!!」
 「い、ぜ・・・! 一緒に・・・イこうぜ・・・・・・!!」
 「あっ!!」
 「バカ顔上げんな―――!!」
 がんっ!!
 『〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!??????』
 ぷしゅるるるるるるる〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・・・・・・・・・
 「・・・・・・・・・・・・萎えた」
 「俺はイった・・・・・・」
 「よし・・・。勝った・・・・・・」
 「何の勝負だよ・・・・・・・・・・・・」










・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・











 全てが終わった。口出し含め、共に5回目を達すると同時ダブルノックアウトで。
 折り重なり気絶する2人。今現在が一番恋人らしいというのは・・・・・・・・・・・・言ってはならない言葉である。


























・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・











 次の日。跡部家食堂にて。
 「ふはあ・・・」
 「あ、おじさんおはようございます」
 「よお、どうした親父? 珍しいじゃねえの欠伸なんてよ」
 「やあお早う虎次郎君景吾君。実は昨日寝るのが遅くなってね」
 元々あまりしまりの無い顔をさらにとろんとさせ微笑む狂介。のんびり続けようとして―――
 「―――そうよ2人とも」
 「やあ琴美」
 「おはようございますおばさん」
 「何がそうなんだ母さん?」
 「いくら防音設備が整っていようが、取っ組み合いの喧嘩は夜中にしないでね。迷惑よ」
 「振動はさすがに伝わるからね」
 「してねえ!!」
 「そうですよねえ景吾も相変わらず非常識だから」
 「てめぇだ原因は!!」










・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・











 こうして、今日もまた誤解が解ける事はなかった。



―――Fin










・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 跡虎ならではの話Part2〜裏編〜。まあ前回は虎跡虎でしたが。
 この2人だとキス1つまともに進まなさそうだ。虎跡だとまだ、跡部を抵抗不能状態(気絶・麻痺・拘束など)にして進めていきそうですが。
 なお続きはまともに進んだ場合。なぜか
CPまで変わりキヨサエとリョガサエです。ダメじゃん跡部・・・・・・。
 裏っぽい雰囲気提示のため、反転させてお読み下さい。















キヨサエ編―――

 部屋中に、縦横無尽に張り巡らされたロープ。中央では、まるでクモの糸に絡められた蝶のように、佐伯が横たわっていた。
 繋ぎ止められた四肢。動けない。逃げられない。
 わかっていて、さらに抵抗力を削ぐように躰中を蹂躙され。
 のしかかる千石を、佐伯は涙で滲む目で睨み付けた。
 喘ぐ合間に減らない口を叩く。
 「お前・・・、こんな事して・・・・・・変態・・・・・・」
 「そこが好きなんでしょ?」
 「そんなワケな―――あっ・・・!」
 「だって油断すると君すぐ逃げちゃうんだもん。君のためなら、変態になんていくらでもなっちゃうよ」
 「ふ、は・・・・・・」
 「好きなんでしょ? 俺の事」
 「ん・・・・・・・・・・・・」
 「よかった・・・」
 「あ・・・・・・
  ――――――っ!!」











リョガサエ編―――

 「あ〜すっげー気持ちいい・・・・・・」
 「んっ・・・、くあっ・・・はっ・・・・・・!」
 「エプロンってやっぱ萌えるよな〜・・・。キッチンで後ろからって、すっげー新婚さんちっく?」
 「こ、の・・・!! 離れろリョーガ!!」
 「お〜っと手は使ったらマズいぜ? タネ飛んじまうじゃねえか。せっかくのハンバーグなのによお」
 「卑怯者が・・・・・・!!」
 「普通にやってもお前には効かねえしな。
  ま、俺もこん位は考えるってワケよ。甘く見すぎてねえ?」
 「くっ・・・う・・・・・・」
 「そうやって、悔しがる顔もいいぜ〜? 強姦っぽくってマジ興奮する」
 「実際、強姦だろ・・・!?」
 「っはあ〜。そのワリにゃ、お前も随分感じてんなあ。めちゃくちゃ腰振ってんじゃねえか。
  ・・・あー」
 「ん・・・?」
 「実はお前もこーいうのが好きだとか? や〜らし〜ねえ〜♪」
 「はあ!? そんなワケないだろ!?」
 「あっそ。んじゃ止めるか」
 「え・・・・・・?」
 「――――――――――――な〜んてな。ンなサミシそーな顔しなくったっていいぜ?」
 「してな―――//!!
  ・・・・・・もういい」
 「ん?」
 「さっさと、やれよ・・・・・・! リョーガぁ・・・・・・!!」
 「うあ・・・! マジ今のツボ入った!! もう1回―――って言いたいトコだけど!!
  んじゃさっさとやりますか。姫さまの気が変わんねー内に」
 「あ・・・はっ・・・
  ああっ―――!!」













・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 多分彼らと跡部の違いは忍耐力。ヤられて(暴言だの暴力だの)反撃するか受け流せるかだろうなあ・・・・・・。跡部もいつかは成長する日が来る―――のか!?

2005.7.27