儚夢





「俺、アンタの事好きだから」





静かなる部室にて。


夢のように、戯言のように吐かれたリョーマの言葉。





「俺のことを愛して。


愛せないのならいっそ殺して」







・     ・     ・     ・     ・







「君のことが好きだから」





2人きりの部室にて。


呟く不二の手がリョーマの首へと伸びる。





「愛してる。


愛しているから殺させて」







・     ・     ・     ・     ・







閉じられた瞳。





首にかかる冷たい手。





微笑み合う2人を、






ただ冷たい月だけが見送った。








Fin











・     ・     ・     ・     ・     ・     ・     ・     ・

工夫&労力0%の駄作。書いた時間はわずか5分ちょいでした(考えた時間入れたら15分くらいにはなりますが)。
起承転結の全くない話ってなんだか珍しいなあ・・・・・・。ただ2人にこんな台詞だけを言わせてみたかっただけです。

2003.9.24