束縛マニア








 「跡部」
 「あん?」
 「その・・・、今週の日曜なのだが、ヒマか?」
 「・・・・・・ああ、悪りいな。その日は用事がある」
 「そうか・・・・・・」
 「・・・・・・・・・・・・。



  ―――ああ」










ζ     ζ     ζ     ζ     ζ











 「ドンマイ手塚。仕方ないさ。用事だっていうんだしな」
 「そうだな・・・・・・」



 大石に肩を叩かれ、それでも拭い切れない落ち込み振りで微妙に視線が下に下がっている手塚。アスファルトを見つめる彼の目が―――



 違うものを捕らえた。



 見えたのは靴先。沿って視線を上げていく。目立つ白学ラン。上にはさらに目立つオレンジ頭。



 「千石・・・?」
 先にその名を口にしたのは大石だった。



 余程自分は呆然としていたらしい。千石は、目の前に立つどころかぎりぎりまで接近し、こちらを覗き込んできていた。



 ―――何か用か?



 問うよりも、
 千石が口を開く方が早かった。



 「ホントに?」
 「・・・・・・何?」



 意味不明の言葉。出会って最初に放たれるには不自然すぎる。



 「ホントに、仕方ないのかな?」



 繰り返され、ようやく悟る。最初の会話に続けていたのだと。
 悟ったところで、



 「仕方ないんじゃないのか? 用事があるんだから」
 本当に頭の回転が落ちているようだ。一歩先に悟った大石は、もう返答―――次なる質問まで考えて口にしていた。



 全てを他人事のように感じながら、手塚は何も言わず2人のやり取りを見守った。



 「用事」
 短く千石が呟く。顔を上げ、



 「内容訊かないの?」
 「プライバシーの問題だろ? わざわざ訊くのは失礼じゃないのか?」
 「でも跡部くん、訊いて欲しそうだったよ?」
 「何・・・?」



 問い返したのは、手塚だった。



 手塚の視線を、真正面から千石が受け止める。もしかしたら大石と会話しつつもずっとこちらを見ていたのかもしれない。
 真正面から、問われる。



 「ねえ手塚くん。













































  君跡部くんに何を遠慮してるの?」












































 「俺は、アイツに遠慮など・・・」
 「してるじゃない。してるから用事の内容を訊けなかった。違う?」
 「そんな事は・・・・・・」



 なかった―――と、思う。訊こうとは、していたのだろう。口下手だから、訊き方がわからなかっただけで・・・・・・



 「ホントに?」



 最初に戻る質問。今度は繰り返されなかった。
 千石の代わりに、心の中で繰り返す。



 (本当に、口下手だから訊かなかった・・・・・・だけか?)
 千石は、繰り返す代わりに答えを言ってきた。



 「遠慮してるから訊けなかった―――んじゃないの?」
 「何を言ってるんだ千石。お前だって知ってるだろう? 手塚はお前みたいにしゃべるのが得意なわけじゃない。確かに言葉は足りないかもしれないけど、だからって遠慮してたりするなんて事はないだろ? 2人はそういう関係じゃないんだから」



 微妙に遅れたフォロー。しかしながら大石の言い分は最もなものだった。他の者といるならば、その者を甘やかしその者に尽くす2人。自分が自分でいられる空間として、全身で求めたのが互いの存在だった。遠慮などというものとは無縁・・・・・・のはずだった。



 千石の視線が逸れる。逸れたのに―――それはこちらを標的から逃しはしていない。



 「でもねえ大石くん。跡部くん、眼力なんて必殺技持っちゃってたりするんだよ? 人の内面読むのなんてこの上なく得意そうだと思わない? いくら手塚くんが『口下手』だろうが本当に口に出された部分しかわからないかなあ? そこまで跡部くん『鈍く』はないと思うんだけど」
 「そ、それは確かに・・・・・・」



 正論に呻く大石。満足してか、千石の視線が戻ってきた。



 「だとしたら、手塚くんは表面だけじゃなくって心の面から跡部くんに遠慮してたとしか思えなくない?」
 「手塚・・・・・・」



 大石の視線もまた、こちらへと向く。心配そうに呼びかける大石を見、



 それこそ表面のみの笑顔を造る千石へと視線を移した。



 認める。



 「確かに、そうなのかもしれないな・・・・・・」
 「手塚っ・・・!」



 身を乗り出しかけた大石を手で制し、言葉を―――懺悔なのか、それとも決意なのかを続ける。



 「一度手に入れてしまえば次に自然と起こる反応だ。俺は跡部が俺の元を離れていくのが怖い。だからこそ跡部が決して不快な思いをしないよう、俺のそばを居心地のいい場所と思えるよう、努力を―――遠慮をしている。それは、当然の事ではないのか?」



 『口下手』な口から語られる本音。だからこそより深く伝わる想い。どれだけ跡部の事を大切に想っているのか、それだけ聞けば十分だった。



 そう思った大石に対し、



 千石はなぜか皮肉げな笑みを浮かべていた。表面だけではない。完全に、内面から。



 「想いは完璧なのにね、やっぱり君たちは正反対の存在なんだね」
 「・・・・・・何が言いたい?」
 「跡部くんはね、











































  ―――束縛至上主義者[マニア]だよ」












































 「何だそれは?」
 「う〜ん。まあ言葉は俺が適当に作ったからわかんなくて普通だろうけどね」
 ぽりぽりと頭を掻いて、千石が説明する。



 「最初は手塚くんと同じなんだよね。手に入れたら、次はそれが離れていくのが怖い。跡部くんの場合、そこから先が手塚くんと逆なんだよ。
  ―――怖いから、だから徹底的に縛って欲しい。捕らえて欲しい。逃げ出せないように、逃げる気も失くさせるように、息苦しいほど濃密な束縛を望む。捕らわれたその中で、絶対の安心を手に入れたがる。

  他の人に視線を向けただけで苛立って欲しい。

  他の人と話しただけで怒って欲しい。

  他の人といるだけで殴り込みをかけて攫って欲しい。



  跡部くんが望むのは、そういう『愛情』」





 「狂ってる・・・・・・」





 「そうだね。そうかもしれない。多分本人もそう言われて否定はできないだろうね。

  跡部くんが望む究極の愛の形は『死』。閉じ込められた、たった2人の空間で、

  他の人に視線を向けないよう目を抉り取って欲しい。

  他の人の声を聞かないよう耳を切り取って欲しい。

  他の人と話さないよう舌を引っこ抜いて欲しい。

  他の人と触れないよう皮膚を毟り取って欲しい。

  他の人の存在を感じないよう、自分の存在全てを消し去って欲しい。

  真実ただ2人になれるよう、自分を食べて欲しい。





  ―――それが、跡部くんが『恋人』に求めるもの」





 言葉もなく立ち尽くす2人へと、
 千石は去り際、もう一言だけ残した。












































 「そういう態度だと、どっかの『束縛好き』に跡部くん取られちゃうよ?」












































ζ     ζ     ζ     ζ     ζ











 「なんだ景吾。また手塚に振られたのか?」
 「うっせ・・・。振られてなんてねえよ・・・・・・」



 ベッドに脚を広げて腰掛ける佐伯。脚の間に跡部を座らせ、こちらに縋り付く彼の背をぽんぽんと叩いてやる。



 リズミカルに動く手に安心するように、腕の中で跡部は力を抜いていった。
 温かい、佐伯の腕の中。自分のためだけに用意されているその場所。



 胸に顔を埋めるように、跡部が頭を下げる。揺れる髪。露になる項。
 誘うような天然の仕草。誘われるまま舌を這わせ、



 「ぐっ・・・!」
 肩に、思い切り噛み付く。



 悲鳴を押し殺す跡部。滲み出た血を舐め取り、



 佐伯は耳元に囁きかけた。





 「今日はこの位にしてあげるけど、
  ――――――墜ちてきたら、この程度じゃ済まないよ?」





 跡部の躰が、びくりと揺れた。恐怖ではない。快感で。
 「ふあっ・・・」
 今度は殺せない嬌声。上げた隙に、ベッドへと押し倒す。



 シーツに縫い止められる、綺麗な躰。

 濡れた瞳は今、ただ自分だけを見つめる。

 伸ばされた手は今、ただ自分だけを求める。



 「あ、佐伯・・・・・・。もっと・・・もっと・・・・・・」



 最高の快感の渦の中で、佐伯は跡部へと躰を落としていった。















 「手塚・・・・・・」



 夢の中ですら、求めるのはそちららしい。どんなに求めたところで欲しいものは得られないのに。
 眠る跡部。その耳元に、囁く。





 「俺を選びなよ景吾。そしたら、お前に俺の全てを捧げるから。お前の欲しいもの、俺なら全部あげられるよ・・・・・・」










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 「跡部・・・・・・」
 「手塚・・・・・・」



 打って変わって今度は手塚のベッドの上。自然な成り行きでキスを交わし、自然な成り行きでベッドへと寝転び、自然な成り行きで跡部の服に手を掛け・・・・・・



 「・・・・・・どうした?」
 「いや。何でもない」



 きょとんとする跡部。その肩に刻印のように刻み込まれた歯型に、以前の千石の言葉を思い出す。





 ―――『そういう態度だと、どっかの「束縛好き」に跡部くん取られちゃうよ?』






 自分を嘲うようなその歯型。覚えるのは・・・・・・猛烈な嫉妬だった。初めての感覚。



 「痛っ・・・!!」
 同じ場所を、同じように噛む。この程度で何が変わるのかはわからないが。



 顔を顰める跡部を組み敷き、逃げられないよう両手首を掴んだ上で、



 問う。





 「跡部、お前は誰のものだ?」





 跡部の躰が、びくりと揺れた。恐怖ではない。快感で。
 「ふあっ・・・」
 殺せない嬌声。初めての反応。



 「ん・・・。
  お前の、ものだ・・・! 手塚・・・・・・!!」



 「そうだ。それでいい」










ζ     ζ     ζ     ζ     ζ











 今度は誰のベッドの上でだか。



 「最近お前俺のトコ来なくなったよな」
 明るく話題を切り出す佐伯に、



 「・・・・・・・・・・・・悪かったな」
 視線を逸らし、跡部が呟いた。



 「あれ? お前にしては珍しいじゃん。謝るなんて。悪いモンでも食った?」
 「茶化すな。そういうんじゃねえよ。ただ・・・・・・」
 「ただ?」
 「お前には俺の我侭にずっとつき合わせちまったからな。その詫びだ」
 「景吾・・・・・・」



 謝罪に慣れていないせいか、ぼそぼそと言う跡部に佐伯は近寄り―――













































 「――――――――――――もう遅いけどな」

















































 思い切り、鳩尾を殴りつけた。
















 気を失う跡部を見下ろし、



 「お前の居場所はここだけだったから。だからずっと自由に飛ばせてたんだよ、景吾」
 ずっと、ここへ戻ってきてくれると信じていたから・・・・・・。



 完全に冷えた思いで、佐伯は小さく呟いていた。














































 「うああああああ!!!!!!」



 部屋中に、跡部の悲鳴が響く。



 抉り取った片目を放り出し、佐伯は笑顔で尋ねた。



 「なあ景吾、お前は誰のものだ?」



 残った片目で佐伯を睨め上げ、



 「てめぇのモンじゃ―――うがあああああ!!!!!!」



 今度は片耳を切り落される。



 切り落した片耳を放り出し、佐伯はやはり笑顔で尋ねた。



 「なあ景吾、お前は誰のものだ?」



 残った片耳で聞いた言葉に、即座に返そうとして、



 「俺は手塚の――――――っ!!??」



 開いた口に手を突っ込まれ、舌を引っこ抜く―――代わりに半分切り落された。















































 かつて自分が望んだもの。なのに今それは、嫌悪と反抗の対象としかならない。
 何が変わったのだろうと問うなれば、答えは居場所が2つに増えた事。
 だが自分が欲しいのは1つ。だからこそ抗い続ける。ただひとつの居場所を護るため、





 跡部は決して屈しなかった。















































 溢れる血にむせ返る跡部を見下ろし思う。
 反省はちゃんとやらせなければ。



 指を、脚を、腕を、腿を、肩を、腹を、胸を。
 切り刻む度繰り返す問い。何度繰り返しても、返す答えは同じで。





 「俺・・・は・・・・・・て、づ・・・・・・・・・・・・」





 最期まで、反省をしない跡部を―――かつて跡部だった、砕片たちを佐伯は見下ろした。





 きょろきょろと見回し、目を見つける。
 拾い上げ、



 「ねえ、俺の姿だけを映してよ」



 一口に、口に含む。







 耳を拾い上げ、



 「ねえ、俺の声だけを聞いてよ」



 くちゃくちゃと、噛み締める。







 舌を拾い上げ、



 「ねえ、俺とだけ話してよ」



 ごくりと、飲み込んだ・・・・・・。













































 最後に残った心臓を拾い上げる。空気に触れ長時間経ったためか、彼本人とはかけ離れた感じの黒く干からび始めたそれを愛しげに撫で、



 「俺だけを、愛して。それが、俺の望み。

  ひとつになろう、景吾。俺が、永遠にお前の居場所になるよ・・・・・・」













































 そして、『跡部』はこの世から完全にいなくなった。














































ζ     ζ     ζ     ζ     ζ











 「手塚!」



 黒服集団の中で、知った顔を見つけ駆け寄る大石。



 「大石か・・・・・・」



 振り向く手塚の手には、この場にはそぐわないが彼にはよく似合うであろう赤いバラの花束が納まっていた。
 まるで彼本人にそうするようにバラを緩く抱き締める手塚に、



 「もう7年か。とうとう、跡部見つからなかったな・・・・・・」
 誰も触れられなかった話。懐かしい名を聞き、手塚は目を細めた。



 思い出す。今でも鮮明に。
 自分の腕の中で、自分のものだと嬉しそうに宣言した跡部の姿。



 あれは夢だったのだろうか・・・・・・。



 感情を全て殺し、空を仰ぐ。





 「仕方あるまい。アイツが幸せである事を願うのみだ」










ζ     ζ     ζ     ζ     ζ











 「ホント、手塚くんも跡部くんも見てて面白いなあ」



 そこから大分離れた場所にて、千石は1人くつくつと笑っていた。1人―――決して『独り』ではない。



 「『束縛好き』っていうのはね、束縛するのと同時に束縛されるのも大好きな人間を指すんだよ」
 くつくつ笑う、その腕の中で。



 「千石・・・。千石・・・。千石・・・・・・」



 佐伯は壊れたレコードのように、壊れた瞳と壊れた笑みで千石の存在を求め続けている。あの時から、今でもずっと。



 跡部を殺し、そして壊れた佐伯。堕ちたのは、跡部ではなく佐伯自身。
 完全なる矛盾点。跡部の居場所を与える事によって、佐伯は自分の居場所を失った。ひとつになる事とは即ち、独りになる事だから。
 彼が欲しいのは、それを与えてくれる存在。自分だけの存在。
 与えてくれる存在ならば―――それが誰であろうと構わない。



 「俺だけを見て・・・。

  俺の声だけを聞いて・・・。

  俺とだけ話して・・・。

  俺だけを触って・・・。

  俺だけを感じて・・・。

  俺だけを・・・愛して・・・・・・」



 縋り付く佐伯を抱き寄せ、













































 「うん。愛してるよサエくん。だから――――――バイバイ」













































 喉を掻っ切り、溢れる血を一滴残さず飲み干す。



 幸せそうな佐伯の死に顔。見下ろす千石の顔もまた、幸せそうだった。



 「俺はね、サエくん。君のこと、本当に愛してるんだ。今までも、これからもずっと」



 だから、何年も待った。佐伯が跡部を殺すまで。佐伯が跡部を連れ自分の元へと墜ちるまで。
 だから、7年待った。跡部が『行方不明』から『死亡』に変わるまで。手塚から跡部が、跡部から手塚が解放されるまで。



 真の意味で、2人がひとつになれるまで。





 願うのは、愛する人の幸せ。自分は束縛好きではないから。
 だから・・・・・・





 「ねえサエくん。本当の君の居場所、これから俺が作ってあげるからね」



 幸せそうに呟き、



 千石もまた、7年前の佐伯と同じ行為を行った。










ζ     ζ     ζ     ζ     ζ











 誰の骨も埋まっていない墓場にて。



 「千石・・・?」
 「やっ。大石くん。奇遇だね」
 「あ、ああ・・・・・・」



 久しぶりに見た彼の姿に、大石は曖昧に頷いた。跡部の失踪と同時に姿を消した2人の内の1人。とっくに死んでいるというのが周りの見解だったが・・・。



 驚きを悟ったのだろう。千石がさもおかしそうに笑う。





 「俺はね、まだ死ねないんだ。一生、ね」





 跡部の『墓』―――真っ白な石で出来た、洋風の質素な墓標の前にしゃがみ込み、



 「俺には、役目があるから。2人の居場所であり続ける、役目が」



 千石は、誰に訊かせるつもりもなさそうにそう呟いていた。
 わからない言葉に訊き返そうとして、



 ふと、彼が抱きかかえていた花を見下ろす。黄色い花束。最初は菊かと思ったが、



 「珍しい花を、飾るんだな」



 疲れたように、小さく笑う。全てわかった・・・ような気がする。



 「そうかな?」
 「珍しいけど、似合ってると思うよ。跡部にも―――佐伯にも」
 「そりゃーよかった」



 黄色いバラを供えながら、千石もまた、小さく笑った。



 大石が、誰かに向けて呟いた。



 「手塚がさ、新しい恋人を作ったんだ」
 「そうなんだ」
 「それでもアイツは、今でも跡部の幸せを願ってる。どこにいたとしても、誰といたとしても」
 「そうだね・・・」



 相槌を打ち、千石が立ち上がった。
 空を見上げ、こちらも呟く。





 「俺も願うよ。それが俺の『幸せ』だから」





―――Fin



















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 はっきり言って支離滅裂です。幸せどころか果てしなく跡部不幸です。所詮サエ至上主義の人間が書けばこうなるものです(暴言。ただし跡部は自業自得ともいえますが・・・と思うのはそれこそサエ至上主義人間だからでしょう)。本当は塚跡で終わりにするはずでした。そしてサエは独りで幸せそうに「お幸せにな」と愛しい人の幸せを願う・・・・・・なんでそういう展開になんないんだ!!!

 食ってます。エグいです。人間食うというと不二リョの『生と死の狭間で』が同じく
Novel裏ちっくでありますが、妙なこだわりとして食う際は骨も残さず食います。「骨なんぞ食えるか!!」と突っ込みが来そうですが、そこは愛の力です。ホラ、確か怪談にもお母さんだか誰かだかの墓がビンボーで用意できない娘が、「お母さんのお墓は私がちゃんと用意するからね」と遺骨を食べる話もあるし! ちなみに心臓食うシーン。以前解剖したラットを思い出しながら書いてみたりしました。ちっちゃいからほっぽっとくとすぐに干からびるんですよね〜。ティッシュからはがれなくなって、水につけてふやかして・・・。

 さて束縛。束縛ネタは最初サエ不二でやりたかったのですが、話が変に長すぎて終わらないため(飽きたと言うなかれ)こっちが先になってみたり。私のサエ観はこんな感じです。束縛する事される事両方大好き。逃げる相手のお仕置きは容赦なく! うむ。さすが真性S! それに引き換え千石さんの性格が微妙になってしまった。かなり真っ白ちっく。好きな人の幸せをひたすら願う。そしてそのための手段は選ばず手間は惜しまない(最悪)。割と私の中で千石さんの性格はコロコロ変わります。なにせ多重性通り越して0重性ですから。どんなものも
OKです。ちなみに今回キヨサエのみでしたが、千石が好きなのはサエのみなのかそれとも跡部もなのか、最後まで悩みながら書いていたら結局どっちつかずになってました(爆)。

 最後に、この話というかこのメンツで不二が出てきていない理由。出すと話の内容が大幅に変わるからです。ヘタをするとサエではなく不二が跡部を殺しそうだったもので手塚でいきました。不二もきっと、跡部と同様束縛されるの好きだろうなあ・・・・・・。

2004.8.2021