やあ。僕はロラン。ファントムが大好きですv
でも最近ファントムはアルヴィスばっかにかまっててつまらないなあ。
だから、
僕は憎っくきアルヴィスを滅殺しようと思いますvv
「迷惑だ!!」
ロランの
v幸せアルヴィス滅殺計画v
計画1.落とし穴にストーンキューブを仕掛けよう。
さっく・・・。さっく・・・。
「やあロラン。精が出るね。何やってるんだい?」
「ああファントム。これは〜・・・・・・
・・・・・・・・・・・・この地下深くにとてもいい石があるって言うんで、それでアームを発動させればもっといいものになるかな〜って思ったんですよ」
非常に苦しいイイワケをするロラン。麦藁帽子を被り首にタオルをかけ賢明に頑張る彼をどう思ったか、ファントムは一瞬だけ哀れみを込めた眼差しを送り、
「そうか。それはとてもいい心がけだね」
―――軽く流してくれた。
「でもそんな苦労して掘らなくても、マグマスネイクで一発なんじゃないのかい?」
「ああ、さすがファントム」
§ § § § §
その後数秒で深い穴は出来、丸型ストーンキューブでフタをしいざウォーゲームへ!!
「ネイチャーアーム“ストーンキューブ”。
―――跳ねなさい」
ちょっとおふざけで油断を誘い、カッコよくアーム発動。アルヴィスを追い詰め一気に攻撃―――!!
「うあっ・・・!?」
・・・しようとした場所が、丁度その落とし穴だった。
「アレ・・・?」
ひゅ〜〜〜〜〜〜・・・・・・
ドガドガドガアアン!!!
落ちていくアルヴィスの上で、ストーンキューブが無駄に爆発する。フタ代わりだったキューブも爆発するが、それは13トーテムロッドをつかえ棒代わりに途中で止まられ回避された。
「で、ですが!! 今のあなたは袋のねずみ!! 次の攻撃は逃れられませんよ!!」
跳ねなさいストーンキューブ!」
「・・・・・・来たらな」
穴の中からかけられる適切なツッコミ。アルヴィスのそれ通り、
「ああっ! 穴が細くて入らない!!」
ドガドガドガアアン!!!
「頭上を崩すなあああああ!!!」
・・・一応攻撃として成果は上げたらしい。かの穴は、爆発により完全に塞がった。
『アルヴィス!!』
「やれやれ。まあ考えていたものとはかなり違いますが、それでも僕が勝った事には変わりありませんね。
審判、判定お願いします」
「そ、それじゃあ―――」
ポズンがちらりとかつて穴だった方を見る。全く変化なし。どうやらアルヴィスは完全生き埋めとなったようだ。
悠々と歩み寄るロランに手を振り、
「勝者、チェスの兵隊ロラ―――」
「あれええええぇぇぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜〜・・・・・・・・・・・・?」
ひゅ〜〜〜〜〜〜・・・・・・
―――振った先で、ロランは自分の仕掛けた落とし穴に落っこちていった。
『・・・・・・・・・・・・』
「えっと・・・・・・・・・・・・」
目を点にする一同。ポズンもまた、どう判定すればいいのかわからず口を開けたまま固まった。
そして穴に落ちた方々は・・・
「あ〜れ〜・・・」
ひゅ〜〜〜〜〜〜〜・・・・・・どすん!!
「ぐがっ!!
何なんだ一体!?」
「あれ? アルヴィス君。どうしたんですこんなところで?」
落ちていったロラン。下にあった―――下にいたアルヴィスを尻に敷き、おかげで無傷で済んだ。
だがアルヴィスが落ちたのは別の穴のはずだ。なぜここにいるのか、首を傾げるロランの目端に横穴が映った。
「生き埋めになる前に13トーテムポールで横穴開けて来ててな、ようやくどこかに辿り着いたと出てきたんだが・・・・・・
―――お前は一体何をやってるんだ・・・?」
口端を引き攣らせ、アルヴィスが問う。とっっっっても!!怒っているらしい。
何とか緩和するようにロランはあはは〜と笑い、
「いえ落とし穴を作ったのはいいんですけどね、調子に乗っていっぱい作りすぎて、自分でもどこにあるのかさっぱり・・・」
「わからない、と?」
「えへへ〜・・・まあ」
「さっき俺を落としたのも偶然だと」
「おかげで助かっちゃいましたねえ。残念」
「ほおおおお・・・・・・」
薄く薄く笑い、
アルヴィスは腰につけていたものを手に取った。
「ところでな、お前の作ったこの穴、13トーテムポールにはぴったりだったんだよな。
―――上から潰してやろうか?」
「ひえ〜〜〜!! お助け〜〜〜! いくら石と相性が良くても生き埋めは死にます!!」
「俺はそれで構わないぞ」
「僕は構います!!」
§ § § § §
こうして、バトルはロランの負けとなった。
―――計画2へ
―――こういうボケを遺憾なく発揮してくれるロランが希望(爆)。
2005.10.16