メルヘヴン、心の底から誤った鑑賞法
〜こんな展開だったらイヤだ〜
Take1.
アルヴィスvsコウガ戦が始まった。
まずウェポンアームを出してくるコウガ。魔力ではなく筋力で強化された攻撃を、アルヴィスは13トーテムロッドで易々弾き返した。その後の攻撃も全て同じ。
アルヴィス完全有利の態勢だ。喜ぶメルメンバーの中で、
「―――妙ね」
「気に入らんなあ」
ドロシーとナナシが異論を唱えた。
「あの男、ナイトクラスにしては魔力が弱い気がする。攻撃も荒っぽいし、隙が多すぎるわ」
「動きもどんくさいしなあ。せいぜいビショップの中レベルっちゅートコやと思うんやけど。なんであんなんが出とるんやろ?」
そんな2人の懸念は、もちろんアルヴィスも感じ取っていた。
(様子見か・・・。あるいはとんでもない隠し玉があるのか・・・・・・)
こういった際の油断は禁物だ。同じパターンで、かつてロランにはとんでもない苦汁を味合わされた。
その反省をし・・・・・・
「つまりは簡単だ。どんな狙いがあるにしろ、相手が本気を出す前に倒してしまえば何の問題もない」
『はい・・・・・・?』
どがばきごすげすぐしゃげんがんごし・・・・・・
―――Take2