シーン3 値踏みしにくいヤツら

 試合前に、まず青学レギュラーらが練習する風景があります。客はそれを見て彼らを値踏みするのですが、なにせ会場1コ即ちコートは1コこっきり。時間短縮のため全員ダブルスでやるんですよ。
 青学でダブルスっていったら・・・・・・


  その1:リョーマと桃

 ひゅん―――!!
リョーマ:「うわっ!!」
 ビュッ―――!!
桃:「うひぃ!?」
 シュッ―――!!
リョーマ:「わわっ!!」


 どごがっ!!


桃:「うごわっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
リョーマ:「桃先輩・・・・・・?」
乾:「越前・桃城ペア棄権、と」






  その2:英二と河村

英二:「よ〜し俺がもらっ―――!!」
河村:「おらおらバーーーニング!!!」
英二:「な、なら次は〜・・・!!」
河村:「邪魔だどけえ!!!」


河村:「このまま行くぜビクトリー!!」
英二:「・・・・・・俺、あのコート入りたくないんだけど・・・・・・・・・・・・」






  その3:乾と不二

乾:「次のサーブ、後衛の不二は相手のパッシングを避けるためクロスに打つ・・・と見せかけコーナーぎりぎりを狙ったストレートを打ち裏を掻くだろう。ならば俺は注意を引くため左へ―――」


 ごがっ!!


不二:「何やってるのさ乾」
乾:「やはり
51%の確率ではあまり当てにならないよう、だ・・・・・・・・・・・・」






  その4:大石と海堂

 カウンターパンチャーの2人。さらに大石は普段超攻撃型の英二のサポートとして彼が苦手なもの―――防御に徹し、また海堂は粘って粘って粘り勝つ典型タイプである。さてこんな2人が組むと・・・


 5分経過。


 
10分経過。


 
15分経過・・・・・・
大石:「・・・・・・・なあ、そろそろ1ポイント位取らないか?」
海堂:「そうっスね。じゃあ・・・・・・大石先輩。よろしくお願いします」
大石:「え!? 俺が? やっぱここは後輩に華を持たせないと・・・」
海堂:「お、俺はいいっスよ!! ここはそれこそ先輩の肩を持ちますから!!」


 ・・・なお勝負は1時間
30分後、相手の根気が尽き果てこちらの勝ちとなった。















   オーダーを決め、互いのオッズを確認する桜吹雪。確認し・・・


  桜吹雪:「なんでこんなどっこいどっこいの勝負してんだ!!??」


   1対1ぐらいの際どい勝負(即ちどっちが勝とうが儲け少)に、悲鳴を上げていた。


―――

 ・・・・・・ちなみに正式な組み合わせは大石と海堂、乾と河村、リョーマと桃にドリームペアでした。手塚はたしかオーナーと話中だった・・・のか?

2005.2.1