シーン7 ヤン菊的窮地の脱し方

 ごく普通のパターンとして、彼らはその後シングルスで試合する手塚・不二・リョーマに対する人質として部屋に閉じ込められます。エセコックが包丁片手に見張りにつくのですが・・・・・・。



 ばたりと扉を開け入ってきたコック以下船員数名。その手に握られていた包丁を見た瞬間・・・
 ―――英二の中でやることはひとつとなった。
エセコック:「お前らここから出さな―――」



 ずぼっ!!



 ここで英二の一撃炸裂。たっぷり太った腹にめりこむ拳に、エセコックは悶絶すらせず後ろへ吹っ飛ばされた。全身のバネを利用し体ごと飛び込んだ一撃を前に、多少の脂肪はクッションの代わりにすらならなかったらしい。
 問答無用の反撃に、一同がためらう―――間もなく全員同じ運命にあった。
 倒れた全員を見下ろし、英二がぱんぱんと手を叩く。
 振り向き、にこっと笑った。
英二:「よし。解決」
一同:『してない!!』
大石:「どうするんだ英二!! これじゃ完璧俺たちが悪者じゃないか!!」
英二:「え〜。だって襲ってきたのあっちだしー」
桃:「実際最初に襲ったのは英二先輩っス・・・・・・」
英二:「え、で、でもホラ! 包丁持ってるし!!!」
不二:「『料理人だから』ってイイワケされたら・・・・・・どうしようもないね」
英二:「えっと〜・・・・・・。
    よーしこのまま行くぞ! みんな!!」
一同:『オー!!!』(←ヤケクソ)



 全員やることは決まった。コレがそのまま他の人にバレれば大問題だ。問題を起こせば最悪全国大会出場が停止となる。
 ―――ならばやるのはバレる前に向こうの悪事を暴く事!!
 他の誰よりも自分たちを大事に思う彼ら。自分のために頑張る彼らに敵はなかった!



 こうして、事件はあっさり解決したのだった。


―――

 ・・・・・・コレ一体、何の事件が解決したんでしょうね・・・・・・?

2005.2.1