シーン8 不二曰くの『時間稼ぎ』
6人を人質に取られてシングルス3試合やります。何とか事態が好転するまでの時間稼ぎをしようと、まず試合した不二が頑張るんですが・・・・・・
手塚:「下手に一方的な試合をして相手を刺激するな」
不二:「ああ。わかってるよ。とにかく時間稼ぎだね」
そのような会話をしてから試合が行われ・・・
――――――日が暮れた。
リョーマ:「えっと・・・・・・。試合始めて何分経ちましたっけ?」
手塚:「6時間25分だな・・・」
リョーマ:「スコアは・・・・・・」
手塚:「3−2で、向こうのリードだな・・・」
リョーマ:「・・・・・・1ポイントに何分かけてんスか?」
手塚:「おおよそ15分といったところだ・・・・・・」
こうして、
相手:「すみません。負けさせてください・・・」
不二:「え? だってまだスコア4−3だよ?」
・・・ちなみにこの時点で、2人が会話してからさらに2時間経っていた。
相手:「も、もーいいです・・・。アンタの勝ちで・・・・・・」
不二:「それじゃ駄目だよ。勝負はきっちりつけないと」
相手:「そ、そんな〜〜〜〜〜〜!!!!!!」
今度こそこうして、勝負は12時間58分というありえない感じの最長記録の末、日付が変わってからようやく蹴りがついた。もちろん7−5と不二の勝利で。
なお・・・
・・・・・・そんな事をやった彼らは知らなかった。開始24分で既に脱出していた一同が、懸命にもう大丈夫だとサインを送っていた事に。
―――9
・・・・・・不二がやる『時間稼ぎ』。本気でこの人は限度を知らなさそうだ。そしてサエなら問答無用で24時間はやりそうだ・・・。千石さんなら気絶させては起こしてさせては起こしてかな? ・・・刺激しすぎだって。「事故事故v メンゴメンゴ♪」とか誤魔化すのか・・・。
2005.2.2