2.恋愛トラップ
〜陥れられたのは〜
間違いだらけの最早以下略3 他者を交えた場合
さらに暫く経って。この日は客人があった。
「やっほ〜跡部くんにサエくん。おっ久〜♪」
「本日も、千石さんが多大なご迷惑をおかけします」
「ってちょっと室町くん! 何その言い方!」
「ありのままを言っただけっスけど」
「遅せーぞ千石! 俺様待たせんじゃねえ!」
「よっ。久しぶり。千石に室町も。今日はゆっくりしてってくれよ」
などなどという挨拶(らしきもの)と共に、跡部や佐伯と同い年程度のオレンジ色の髪の少年と、珍しいサングラスをした少年と、さらに後ろにもう少し年齢が下らしい活発そうな少年が入って来た。
出迎えとけと言われたので彼らを入り口から案内してきた不二。途中でオレンジ髪の少年―――千石にナンパされたり、今は黙ったままあちこちを興味深そうにきょろきょろ見回す少年に様々な事を質問されたりしたのだが、とりあえずいつものテラスで待つ2人に会った途端彼らの興味はそちらに向いた。
「そういや千石、そっちの子って新しく雇ったのか?」
跡部のためにイスを引きつつ―――引いてやったんだから感謝しろよな俺って偉いよななどと自分賛歌をして跡部に殴られつつ―――佐伯が目線で3人目の少年を指す。
「ああ、この子? そうそう、壇くんって言って、今室町くんの管轄下で猛勉強中。
―――壇くん、こっちは俺の友達で氷帝の次期王候補の跡部くんとその専属執事の佐伯くん。君もこれからも世話になるだろうし、挨拶しようね」
「あ、は、はい! 千石さんの下で働かせていただいてます壇太一と言いますです! 跡部さん、佐伯さん、よろしくお願いします!!」
「ははっ。元気いいんだ。室町とは丁度逆のタイプだな。
まあ紹介されたけど改めて、俺はコイツの専属執事で佐伯虎次郎。あんまり俺が何か世話出来る事もないと思うけど、よろしく」
「つーか主の前に自分紹介する使用人もどうだよ? とりあえずコイツに礼儀だけは習うなよ。
俺様が氷帝次期王決定の跡部景吾だ」
「そんなワケで跡部さんにコビを売っておくと損をする事はない」
「オイ室町! さっそく教える事間違ってんじゃねえか。
大丈夫か? ンな奴に任せて」
「大丈夫っしょ。室町くん有能だし」
「むしろ千石さんが直接世話するって言い出さなくて良かったっスよ」
「ははは。俺自分に向いてない事はやらないタチだし? ああ、でも可愛い子の育成だったらしたいかな? 例えばそこのメイドさんみたいに」
と、話が5人のお茶を用意していた不二へと移る。千石がでれ〜っと目を垂らして。
「誰だれあの子? 新しく雇ったの? 今までいなかったよね? お人形さんみたいでめちゃくちゃ可愛い〜vv 激俺の好みvv」
がすっ!
「来るたんびにウチのメイドくどいてんじゃねえ」
「あ、何? 跡部くんってばヤキモチ? そんな跡部くんももちろん可愛―――」
「死にてえらしいなあ、千石。次期王の情けで共同墓地にくらいは入れてやるよ。感謝しろよな」
「すみません謝りますから出来れば目ぇ据わらせてばきぼき指鳴らすのは止めてくれるとありがたいと思います」
「よしよし。やっぱ育成はこうしねえとなあ」
おかしい方向に話が決着づいたところで、全てを無視して佐伯が不二を指し示した。
「この子は周。最近ウチで雇ったメイドだよ。見たまんまだけど。
―――周、君も挨拶してくれるかな?」
「はい」
言われた通りに、不二が千石らに向き直りお辞儀した。一瞬氷帝式にしようかと思い―――結局青学式で。
「跡部様の下でメイドをやらせて頂いております、周と申します。千石様、室町様、壇様、以後よろしくお願い致します」
「へぇ〜。君青学の子かあ。よろしくv いつ見ても青学の女の子のお辞儀ってやっぱ可愛いな〜v ウチもぜひそうして欲しいvv
俺は千石清純。氷帝の隣の山吹で―――」
「―――次の王になれるといいなと願っていたり」
「はい?」
でれでれ笑顔で説明していた千石が、いきなりな佐伯の横槍に笑顔のまま止まる。
何だか微妙な空気が流れ・・・・・・
プッ。
「・・・・・・何かな跡部くん。その噴き出しは」
半眼で突っ込むと同時、跡部と佐伯が大爆笑した。
「うっわ本気で似合わねえ! 間違って想像しちまったじゃねえか!」
「自分で言っといてなんだけどさ、やだよな〜。こんなヤツが王の国なんて」
「つーか1日で潰れんだろ間違いなく」
「どーいう意味さそれは!!」
「そのまんまの意味でしょ」
「だから室町くんまで!!」
なおも机をばんばん叩き笑いこける2人に目の幅涙をぶわ〜っと流す千石。その他呆れ返る室町やえ?え?え?と首を傾げる太一を見やり、
不二は安堵のため息をついた。
(あ〜びっくりした〜。いつから山吹の政治がそんなに変わったのかと思ったよ・・・・・・)
たとえ直接まだ国の政治にタッチ出来ないといってもそこは王子、これでも外国などについてもある程度は学んでいる。
山吹公国とは青学とは反対側で氷帝と接している国だ。各国と交通の便がよく、結果成り立つ商業を国の生業としている―――なお青学は農業、氷帝は工業がメジャーだったりする。まあ余談だが。
山吹の現公王は南といって、なんと自分やそれこそ跡部と同い年の少年だという。だがさすがにその年齢で―――という差別もなんだが―――国をまとめるのはなかなかに難しいか、通称伴爺という人を顧問[オブサーバー]につけているそうだ。
そして山吹の目立った特徴はあと2つ。交通の便がよく様々な物が出入りする一方で人々の出入りも激しい。このためというと乱暴だが、人々はあまり国への忠誠心を持たず、個人個人思想等がバラバラなため国としてはまとまりがない。平たく言って治安が悪い。貧富の差も大きいらしい。
が、特徴その2と言うか、この国全体の傾向として、国への忠誠心やら思想やらそのような小難しいかつ永遠に解決しそうにない問題はほっぽっておいて、もの凄くわかりやすい基準として単純に金を稼ぐヤツが尊敬される。実際大手の卸売り業者などは国の政治に直に関われるほどの権力を持つという。
―――『ある意味超現実主義国ってところかな?
国の運営にはお金がかかるからね。より多く払ってくれる人ほど口出しが出来る。仕組みはただこれだけ。
一見差別みたいだけど、国全体がその風潮だし、だから「口を出す人」はその他一般民衆からの支持も厚い。おかげで山吹の治安そのものはよくないって言われる割には国そのものは平和だよ。長い間内戦って言える程の事もないし、国民による反逆[デモ]もほとんどないんだって』
かつて青学にて各国について学んでいた佐伯。彼の山吹に対する勉強の結論をまとめるとこんなものか。
(どこまで合ってるのかはさすがにわからないけどね)
「え〜っと、改めて紹介しなおします。俺千石清純は山吹で商業全般の取扱いやってます。室町くんと壇くんは俺の助手」
「どうも」
「よろしくお願いしますです」
「あ、こちらこそ」
頭を下げる2人に合わせ、不二もまた軽く頭を下げる。山吹の人で氷帝にいる、という時点で職業についての予想は出来ていたが・・・・・・
「跡部くんとサエくんとは普通に友達ってトコかな? 氷帝は重要なお得意様で、何度も来てるうちに仲良くなったっていうかそんな感じで」
「どんな感じだよ。大体お得意様云々だったらまず親父んトコ行けよ」
「いいじゃん。今日は遊びに来たんだし。
そうそう。跡部くん結婚すんだって? 南もどんな様子か気にしてたよ。お嫁さんがつくづく可哀想だって」
「で、ラストの一言は南が言ったのか? それともてめぇが勝手に加えたのか? ああ?」
「ははは。ホラ、そんな事気にしないでv」
現公王を呼び捨てでさも親しげそうに話す。相当に千石は山吹の中で地位が高いらしい。が、
―――もちろん不二が気にしたのはそこではなかった。
「ああ、結婚か。そういやもうそろそろだな」
「ってお〜い跡部くん? 自分の話だよ?」
「ンな事ぁ言われなくてもわかってる!
ただあんま実感湧かねえってだけだ」
「そうなの?」
首を傾げて問いてくる千石。その影では不二もまた興味津々々々々々に耳を傾けていて。
「大体顔も知んねえヤツといきなり結婚しろって言われてもな。そもそも結婚に興味ねえし」
「あれ? 会った事もなし? てっきり日々パーティーとかで誘われ続けて根負けしたのかって思ってたよ」
「・・・・・・てめぇはてめぇで俺の事どういう目で見てやがる。
相手が青学の第一王子でな。てめぇも知ってんだろ? 青学の風習くれえ」
「な〜るほど。青学の、か。そりゃ見た事ないかもね」
「佐伯は知ってるっつってるけどな。コイツは元々青学では王家仕えてたっていうし」
「正確には青学じゃまだ働いてはなかったけどな。さすがに年齢1ケタのガキが王家に仕えてたら大爆笑だし。
でも第一王子の由美子さんっていったら俺もかなり世話になったよ。結婚相手としてはいいと思うよ。特にこういうの相手なら」
「ああ? どういう意味だオラ」
「―――ああ、なんだ。由美子さん、青学の第一王子だったんだ。どーりであんなトコいるって思ったら」
毎度恒例一方的に険悪ムードになりそうな2人を他所に、千石がごく普通の様子でなにやらとんでもない事を言い出した。
「会った事あんのか?」
「あるよ? この間青学に商品の買い付けに行った時さ、青学にも顔繋げられないかなって思って、不二家の屋敷にも寄ったんだよね。
ホラ、青学ってけっこー内輪で何でもやっちゃうって感じっしょ。外国[そと]との繋がりもせいぜい六角か、あと氷帝って感じ? 上手くいったらちょっと離れてるけど山吹[ウチ]も入れてもらえないかな〜ってかなりダメ元風味で。アポ一切なしの純粋顔見せだったし」
「うあ。てめぇどこまで失礼な事やりゃ気ぃ済むんだよ」
「っていうか、それでどういう流れで由美子さんと会ったんだよ?」
「いやあ、ここから先が凄いんだって。正に運命のイタズラ? って感じ。
もちろんダメだったんだけど、帰る時に門前で会ったのが由美子さんだったんだよね。てっきりそん時はお手伝いさんかな? って思って商品の売り込みとかしてたらさ、興味持ってくれて―――」
「念のため訊いておくけど、本当に『商品の売り込み』だったのか? お前がやったの」
「え!? いや、あとちょっと自己紹介と世間話とその他諸々? 長くなりそうだったからそこらの喫茶店誘って」
「つまりナンパしたってわけか」
「う〜ん。今さらながらに思うけどけっこーヤバかった?」
「思いっきりな。由美子さんじゃなかったら見事なまでに国際問題だ」
「ありがと〜由美子さ〜んv そのお礼に今度俺とお茶を―――」
「すんなっつってんだろーが!!」
どすがす!!
「―――つーか思うんだけどな、何で俺がコイツの世話までしてやってんだよ・・・・・・」
「まあいいじゃん。お前根っからの世話好きだろ?」
「違げえっつーの」
「で? 話が逸れたのかなんなのかだけど、ナンパして終わったのか?」
佐伯の問い掛けに、なぜかテーブルに突っ伏してぴすぴす煙を噴いていた千石ががばりと起き上がった。
「そ〜れがそこで終わんなかったんだよ。なんで由美子さんが興味持ってくれたのかっていうと、商品の中に入ってた宝石がぜひ見てみたいって事でだったんだよ」
「だからどうした?」
「だよな。別にそんなのふつ―――」
跡部に続いて言おうとして、佐伯の言葉がふと止まった。首を傾げる。
「今お前の説明、順序おかしくなかったか?」
「そう思うっしょ? でも間違ってないんだよ。宝石があるってまだ説明してなかったってのに、ぜひ宝石が見たいって言ったんだよ。
しかもそこからすると俺の前に現れたって事からおかしいんだよ。だって俺不二家入ってないし。門前から去ろうとしてなんでか会ったんだよ。だから最初―――っていうか今までずっとお手伝いさんだって思ってたんだよ。出かけたり帰ってたりする様子もないし、けど家の人が何にもせずそんなところでのんびりとしてるってのもおかしいっしょ」
「・・・・・・。ちなみに、由美子さん見た宝石どうした?」
「結婚式はぜひこんなの付けてみたいって言ってたけど、結局買ってもらえなかった。残念。幸運のペンダントだったのに」
「・・・・・・・・・・・・。ついでに訊くけど今その・・・幸運の? ペンダントってどうしたんだ?」
「いっや〜。まだ売れてないんだよね。俺が持っててもしょうがないんだけどさ。
何々? サエくんいるの?」
「いや。遠慮しとく」
「そりゃー残念。
でも話戻して、そっかーあの人が跡部くんの結婚相手か〜。すっげー美人さんじゃん。あ〜俺が代わりたいっ!」
「そりゃいいな。代わるか?」
「ええ!? マズいっしょいくらなんでも!」
「別に交流深めるって意味じゃ氷帝[オレ]がしようが山吹[てめぇ]がしようが一緒だろ?」
「だ〜か〜ら〜・・・・・・」
「―――なんだ。景吾、お前結婚反対なのか?」
言葉に詰まる千石に代わり佐伯が尋ねた。それをちらりと見て、
「別に。どっちでもいいぜ。最初っから言ってるように、俺は結婚そのものにあんま興味ねえしな。
だから俺より会うヤツ見つけたらそっちに渡すってのが普通だろ?」
「うわ・・・。とことん冷めた見方だな」
「う〜ん。いっそ掛け合ってみる? 俺に由美子さん下さいって」
「まあ、それはそれでいいんじゃねえの?」
「跡部く〜ん! お願いだから止めて!!」
「っていうかむしろ結婚止めろよ・・・・・・」
そんなやりとりを遠くから見守り、
(あんま・・・・・・積極的じゃないんだ)
本来の目的をもちろん忘れていなかった不二は、跡部のそんな態度に小さなため息をついていた。積極的ではない、が、ないがしろにしているわけでもない。
―――『俺より会うヤツ見つけたらそっちに渡すってのが普通だろ?』
言い方はまるで物扱いだが、それはあくまでただの『言い方』だ。態度・・・もまたぶっきらぼうになるかもしれないが、実際の気持ち―――内面までそうだというわけではない。それが、今までの潜入捜査で得られた情報。
姉も彼と結婚したのなら幸せになれるだろう。彼は姉の事を大切にしてくれるに違いない。
(あ、何かちょっとマズいかも・・・・・・)
自分は、そんな姉に嫉妬しているかもしれない。もしくは・・・・・・・・・・・・
(そろそろ、捜査[メイド]辞めた方がいいかな・・・・・・)
まだ、テラスにて。
もう少し話がしたいからと、室町と太一を先に帰した千石。ついでに嫌がる跡部と佐伯は引き止めておく。
2人の見送りに不二を出させ、結果、3人は3人だけとなった。
「で、な〜んでその由美子さんの弟がここにいるのかな? しかもメイドって」
「なんだ。気付いてやがったのか」
「そりゃ気付くって。俺可愛い子と美人さんには目ざといし。
そっくり―――とまではいかないけど似た感じじゃん。しかも『周』なんてあからさまな名前だし」
確信を持って言い切る千石に、佐伯は軽く肩を竦めた。
「向こうからしてみれば潜入捜査だな。よっぽど青学じゃコイツの評判は悪いみたいで」
「うっせえ」
「へぇ〜。『向こうからしてみれば』、ねえ。
―――こっちからしてみれば?」
「予行練習だな。景吾本気で由美子さん見た事ないって言うし」
「仕方ねえだろ? パーティーはあんま興味ねえから行ってねえし」
「でもあんま練習になってなくない? すっげー他人行儀だったじゃん」
「だよなあ。次からは『景吾様』とでも呼ばせてみようか。それとも『アナタ』とか」
「うっわ〜。新婚さんちっく〜vv」
当人を無視して茶化し合う2人。無言でそれを見やりつつ、
跡部はつ・・・と目を細めた。
それまた無視する2人に、
「オラ千石、用済んだんならさっさと帰れよ」
それだけ告げ、自ら背を向ける。
歩き出そうとし―――引き止められた。
「ところで跡部くん、興味なしって言ってる割には随分優しいじゃん。由美子さんにも・・・・・・周くんにも」
「あん? だったらどうした?」
千石相手に反論は意味がない。暖簾に腕押し糠に釘を地でいく千石は、いつものらりくらりと言い逃れて結局最終的に相手に白旗を上げさせる。
「べっつに〜。ただ―――」
呟く、千石の笑顔が変わった。へらへら笑いから・・・・・・食わせ者の笑みへと。
「ちょ〜っと嫉妬しちゃうな〜、って思って」
体半分振り向いた跡部の手を取り、甲に口付けをしようとして―――
パシ―――!!
やはり笑顔の男にはたかれた。
笑顔のままの佐伯が、跡部を自分の胸に引き寄せ。
「景吾は俺のだから不可」
「誰がてめぇのだ誰が!!」
ごんどすがす!!
抱かれたまま怒鳴り―――まあついでに色々な事をして―――跡部が立ち去る。
残された、嫉妬深い男2人。
何も言わない千石の足元で、何も言わない佐伯が身を起こした。
その顔には、笑みなど断片もなく。
「とりあえず、襲うんならちゃんと跡部くんの方にしなよ? ワケわからず襲われたんじゃ周くんが可哀想だし。
・・・・・・まあ、それならそれでいいのかもしれないけどさ」
「言われなくとも、景吾以外襲う気なんてさらさら起こらないね」
弓のように引き絞られた彼の目。一点だけに定められたそれが狙う標的は己が主ただ1人。
それをやはり見下ろし、
「ま、俺は楽しければなんでも構わないけどね」
佐伯の代わりと言わんばかりに、千石が薄く笑ってみせた。
ψ ψ ψ ψ ψ
「佐伯! てめぇどこほっつき歩いてやがった!」
部屋に戻るなり、怒鳴られる。ベッドに長い脚を組んで座り、ついでに組んだ腕の上で苛々と弾く跡部を、
佐伯は無言のまま押し倒した。
「てめぇは何やって―――」
言いかける跡部の言葉をもまた封じ、何も理由は言わないままに『襲う』。
互いに欲求が満たされたわけでもなく、それでも稼げた疲労にて気を失いぐったりとした跡部に顔を寄せ、
佐伯はようやく口を開いた。
「俺だって、嫉妬するんですけど」