§2 陰謀の裏に隠された陰謀





  ようやく起きた起 5〜―――木更津
    〜・・・そうそう。もうあと何人か忘れてたね。とはいってもこれで全員じゃないけどね。〜


 そして・・・
 「―――あ、姉さん
 「あら裕太。久し振りね」
 適当な廊下で、前から来た女性へと裕太は軽く手を上げた。数歩駆け寄り、
 「帰ってきてたんだ」
 「ふふ。ルドルフの方が来られているっていうから、見物がてら跡部君とね」
 「見物、って・・・・・・」
 毎度の事ながらため息をつく。
 そんな裕太を、腰を落とした姉がじっと覗き込んできた。弟としてすらも見惚れるほど綺麗な顔で。それ以上に綺麗な目で。
 「な、何だよ・・・?」
 思わずドモる。全てを見透かすその目は、今の自分には少しきつ過ぎて。今の―――なぜか心にわだかまりを抱えている状態では。
 それもまた全てお見通しなのだろう。姉は特に咎めるでもなく優しく微笑んだ。



 「周助と、ケンカしたんですって?」



 「・・・・・・・・・・・・」
 やはり全てお見通しだった。あるいは母にでも聞いたか。
 正確には少し違うが、裕太は無言で頷いた。
 むくれるように俯く。その頭に、
 優しい手が乗せられた。
 「姉さん・・・?」






 「あなたが望んだのなら、その通りに行動を起こすのは良い事だと思うわ」






 「・・・・・・・・・・・・」
 結局何も言えないまま、裕太はただ俯くだけだった。



 

だらだら続く承 そのいち








 ―――ごめんなさいと最初に謝ります。この話、青学王国の王家が不二家なのですが・・・・・・すっげー王を手塚にしたかったです。厳格な性格の父親。自分にも人にも厳しいが、周りからの信頼は厚い。そして他国とやりあう狡猾さはない。考えれば考えるほど手塚のキャラまんまなんですよね。ただしいくらなんでも
29歳の娘の父親を手塚にしちゃ可愛そうだろう・・・という事で別の人です。というかそれ以前に手塚を不二のお父さんにしてどーするといった感じな上、それだと跡部が手塚に向かって敬語で話し挙句敬うというかなりの屈辱的事態に陥れそうですが。ただし王だったら手塚にもまだ出番あったのになあ・・・(爆)。さらに王妃(笑)か側近を大石にすると・・・・・・。

2005.2.252006.5.25