「試食か試飲、した・・・?」


 問うあなたに、
 佐伯は笑って言いました。その頬に、なぜか一筋の汗が流れています。
 「ちゃんとしたぞ? ちなみに質問は1つだから感想追及は不可」
 「待ってよ! それ『マズかった』の同義語じゃない!!」
 「さあどうだろうな?」
 「答えられないワケ!?」
 「質問は1つだからな」
 しれっと言い切られました。こんな事なら質問はいっぱいにするべきでした。
 今更後悔しても遅いです。
 にこにこ笑う佐伯を恨めしげに睨め上げ、
 「・・・・・・。
  なら―――」



諦めて食べる
徹底的に抗う