「もしかして・・・後で代金請求とかする・・・?」
問うあなたに、
佐伯は笑って言いました。
「何言ってんだよ? そんな事するワケないだろ? プレゼントなんだから」
彼にしてはありえない台詞です。もしかして彼のフリをした他人かと疑うあなたに、
「受け取ってくれよ。俺の気持ちなんだ」
佐伯の笑みが変わります。優しく、それでいて少し寂しそうな。受け取らなければ彼の否定に繋がります。
「・・・・・・。
なら―――」
諦めて食べる
それでも質問をしてみる
「命の保証は・・・・・・」
「試食か試飲、した・・・?」
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