跡部景吾。フリーの旅人。・・・いや束縛された旅人というのも珍しいが、つまりは行く先々で傭兵だの魔道士だの様々な立場として働く存在。
 彼が今回人づてに頼まれた仕事は、囚われた人質の救出だった。







DD〜どれすあっぷどーる〜大作戦!






 「つーか、囚われりゃ当たり前で『人質』だろーよ。これで何理解しろってんだ? とりあえず囚われてるヤツは人間だってか? 人間以外で何捕らえて誰が人雇ってまで救出したがるよ?」
 ぶつくさぼやく跡部。そこまで嫌なら受けなければよかったのだろうが、そもそもこれを依頼した人間(こちらもそうだろう多分)は自分にどれっだけ!!恨みがあるのか、如何なる手段を用いても自分にこの仕事をやらせたかったらしい。女性のお涙ちょうだい作戦とヘタクソなガキの芝居は断ったが、よぼよぼで今すぐぽっくり逝きそうなご老体にしがみつかれ頼まれては断るワケにはいかなかった。ヘタに反論するとショック死されそうだった。
 しかしながら、一度受けたからにはやらなければいけない。聞き逃げ防止に依頼料は全部前金だったのだろうが、それより何より一度引き受けた依頼を正当な理由もなしに止めるのは性に合わない。「アイツは依頼1つまともにこなせないらしい」と噂を立てられるのも屈辱だ。
 そんなこんなで、何とかヒントを集めながら跡部は旅立っていった。










1.街のレストランにて―――『佐伯』

2.東の森にて―――『サエ』

3.街のレストランにてPart2―――『虎次郎』

4.岩山にて―――『コウ』

5.人質救出―――××