中学生にとって部活動は学校生活と並んで比重の重いものです。

汗水流し好きな事に励むも良し。

仲間たちとの大事な想い出をはぐくむも良し。

さらに普段触れ合えない他人との出会いの場とするのもまた良し。

そしてそれらの条件を全て満たすのがここ、



氷帝学園中等部男子テニス部です。








氷帝の災難






 氷帝男子テニス部には帝王がいる。跡部景吾。それが氷帝―――いや、中学男子テニス界の帝王の名。
 筋肉はあるが均整の取れた中性的な体。いつも自信に満ち溢れた笑みを湛えたその顔はこの世のものとは思えぬ程整っており、一度力強い眼差しで見つめられるとその者は彼に永遠の忠誠を誓うという専らの噂。
 しかしながらそれを一番自覚しているのは本人であり、意識上で行なわれる他意しかない言動の数々がさらに彼の人気を上げており、そして同時に彼の周りの身を常に危険にさらしていた。
 ―――そんなわけで、跡部が狙う者は多く、なぜか彼から己の身を守るのが氷帝部員たちの使命となっていた。





1.朝練前 ―――対宍戸

2.朝練中 ―――対忍足

3.朝練後 ―――対鳳

4.昼休み ―――対ジロー寝こけver

インターミッション.部活前ミーティング ―――対榊

5.部活中1 ―――対向日&樺地?

6.部活中2 ―――対ジロー起きver

7.部活後 ―――対日吉




2004.5.9