古今東西、この世には数多の英雄伝承というものがある。そして、これらには共通の法則、いわゆる『お約束』というものが存在する。
 曰く、

 ・主人公は正義。むやみに爽やかで、勇気や希望などを持った熱い人。チーム員は自由だが、なぜか気がつくとみんな熱い。
 ・弱きを助け悪を挫く。困っている人には、たとえ損であろうと脊髄反射で協力を申し出る。
 ・悪はわかりやすく悪。男なら黒づくめでマントを翻し、女なら露出度の高い服を纏う。顔を隠すのも良。
 ・悪役に高笑いは必須。悪役に必要なのは腹筋力だ。含み笑いは中ボスか裏の黒幕か。
 ・途中やられかけるが、不利な時はどこからともなく味方が来る。あるいは誰かが犠牲になる。
 ・最後は必ず勝つ。この手順には矛盾点を孕んでいても可。途中経過で世界を滅ぼしても、最終的に勝てばハッピーエンド。

 などなど。





 果たして、それらを無視したとしたらどんな話になるのだろう?










こんなヒロイックサーガは嫌だ



@.助けを求めたら断られた。

A.核心への迫り方が犯罪。 


B.一般市民に牙を剥く。 


C.変なヤツが良識人だった。 


D.
主役がラストまで出てこない。